築30年の山荘をリノベーションした森の小屋「My Window」から、毎回、四季折々の日常風景をお施主さん自らがレターにしたためた連載シリーズ。今回のテーマは“冬間近！ 紅葉の軽井沢”です。

 

今年は長野でも９月に30度という記録的な暑さでした。

10月になっても庭でミョウガが獲れたり、全く紅葉する気配なしといった不思議な天候。

11月の末になりやっと秋めいて来たのを覚えています。

あまりに暑くて（東京では10月でも30度近い日がありましたし）

こんなに秋が待ち遠しかったのは初めてかもしれません。

コロナがあけて、世の中が動き出していましたので

秋の軽井沢もものすごい人が多く、紅葉シーズンになると

観光客が街中を闊歩しており、平日昼間の新幹線も満席に近い状態。

良いことなのかもしれませんが、住人にとっては

中心地へ行きづらくなったというデメリットもあります。

また、隣の御代田町でもアートイベントなどが盛んに開催され、

御代田のMMop（miyota musium of photography）では長野の食のイベントや

コンランショップのポップアップや恒例の写真展も開催され、

軽井沢中心地に比べるとだいぶ人が少ないので、

ほとんどその辺りにお買い物に行っておりました。

この秋は東京の家のペンキ工事や修繕に追われてあまり軽井沢には来られなかったのですが、

それでもDiscovery Nagano！ 

ドライブでは那須のArt Biotope（石上純也設計）や

秋の終わりには美ヶ原高原の方へ足を伸ばしてドライブを楽しみました。

11月の美ヶ原高原（標高2,000m）では頂上に近くなると路面がうっすら凍っており

頂上に着くと木々が霧氷で真っ白……、ヒヤヒヤしたのを覚えています（夏タイヤだったので）。

我が家の紅葉は……、と言いますと、

これまでと比べて（紅葉の）赤みが足りない印象（笑）ではありましたが

４本ある紅葉のそれぞれが違う色彩で咲き誇り、また、赤くなる時期も違い楽しめました。

ちょうど紅葉狩りの時期に東京の住まいの工事で１ヶ月近くこちらに来られなかったのですが

やっと辿り着いたら（我が家の）目の前にある紅葉が葉を落とさずに待っててくれたので

その時のテラスランチの美味しかったこと！！！

どんなレストランよりも自由自在に食を楽しめる我が家の秋刀魚BBQも最高。

秋になると軽井沢は工事が再開できるので（軽井沢では７月20日～８月末までは工事が禁止）

あちこちで工事の音がして、うるさかったことも覚えています。

我が家の向かいの森も奥の方からどんどん伐採が始まりました。

偵察に行ったらば17軒も建売が建つのだとか。。。

建売別荘のデザインは、時に画一的で、時に微妙にファンシーなものが少なくはないので

変な家が建たないことを祈る毎日です。

11月１日から軽井沢プリンススキー場もオープンしました。

まだ紅葉が終わらない景色の中、そこだけ白銀の世界（人工雪です）という

不思議なバランスを生んでいる軽井沢というエリア。

住むにもよし、時々滞在するもよし、いろいろな季節をアクティブに楽しめるので

人が多く集まるのかもしれません。

冬枯れの軽井沢は針葉樹の香りに包まれていて大好き。

白と茶色のモノトーンを今年も楽しもうと思っています。

autumn.2023

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竣工時の模様は、こちらよりご覧いただけます。