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Seasons Letter
#11
森の小屋暮らし
(夏編)

築30年の山荘をリノベーションした森の小屋「My Window」。四季折々の日常風景をお施主さん自らがレターにしたため、お届けする連載シリーズ。今回のテーマは“軽井沢でテレワーク”です。

御影用水の景色。川面に映る雲がダイナミック

 

今年は梅雨の長雨が大変長かったため、夏の訪れが遅く感じました。

7月は本当に雨ばかりで、テラスごはんもなかなかできない状況でした。

日照不足のため、軽井沢地方の野菜が育たず、産直にいっても、

トウモロコシが小さかったり、品数が少なかったりしたのを覚えています。

軽井沢の名産アメーラトマトのおひたしは甘くてふくよかな味

シメは炊き込みご飯とお味噌汁。この日はショウガご飯にいやされました

 

そして、まだまだ自粛ムードでしたので、ほとんど外食もせず、自炊の日々を楽しんだ夏でした。

8月になり3週間くらい「もうクーラーがなくては無理かも!」と思うくらい

暑い日もありましたので、その時期だけは夏を満喫し、テラスでワイン三昧。

また、数年前はほとんどいなかった蚊もここ2年くらいで急増しているのを実感していますし、

ここ軽井沢も地球温暖化の影響を受けています。

この夏も外出は控えておりましたので、自宅でもごはんが中心に

朝ごはんは必ず外で。暑い日はフルーツ三昧でビタミン補給。夏になると登場するフローラのピッチゃとグラス類

 

この夏は愛犬の具合もあまりよくなかったので、

本当にどこにも出かけず、しかしながら、この小川という雄大な景色があるおかげで

どこにも出かけなくても、ストレスはたまらず、

むしろ愛犬との散歩や実に平和な時間を穏やかに過ごしました。

苔庭から眺める小川。今年は7月末まで雨が多く寒かった。しかし8月は3週間くらい猛暑でした。

 

9月の4連休は驚くほど軽井沢中が混雑していたと聞いております。

来年にかけてたくさんのホテルが完成するという噂もありますので

これからの軽井沢が楽しみです。

ブログを書いている今日は月曜ですが、テレワークにしておりますので

目前ではダックがガーガーとなにやら騒いでおりますし、隣のおばあちゃまは

畑仕事にせいを出しています。

寒暖差で朝にはときどき靄がたちこめる。その中をダッグたちが悠々と泳いでいる

 

自然の中での時間もこの小屋があるから実践できていますので

神様とテレワークとオンデザインに感謝ですね。

これからはアッという間に秋が深まると思います。

夏は朝の寒暖差で靄(もや)が川面をすべる光景が本当に美しかったし、

これからは徐々に色づく葉色の様子を観察するのが日課となるでしょう。

周囲の別荘の方々も少しずつテレワークで軽井沢の滞在が増えているようです。

数年後に来ると言われていた他拠点の暮らしが

コロナ禍で一気にシフトした方も多いのではないでしょうか。

これまでと違ったライフスタイル、これまでと違うプライオリティの人生観・・・、

人々がより「心と体の豊かさ」を本気で考え始め、

足踏みしていた過去からその一歩を踏み出しつつあるのを感じます。

台風などが来ないで、秋が平和な季節となりますように。

軽井沢の片隅より。

雨が長引いたので、外がきになるにゃんこ

summer.2020

 過去のレターはこちらから。
森の小屋暮らし #10
森の小屋暮らし #09
森の小屋暮らし #08
森の小屋暮らし #07
森の小屋暮らし #06
森の小屋暮らし #05
森の小屋暮らし #04
森の小屋暮らし #03
森の小屋暮らし #02
森の小屋暮らし #01

DATA
所在地:長野県北佐久郡
竣工:20178
設計:西田司+湯浅友絵
施工:第一建設
規模:木造平屋
建築面積:72.02
延床面積:72.02

竣工時の模様は、こちらよりご覧いただけます。