Seasons Letter
#19
森の小屋暮らし
(夏編)
築30年の山荘をリノベーションした森の小屋「My Window」から、毎回、四季折々の日常風景をお施主さん自らがレターにしたため、お届けする連載シリーズ。今回のテーマは“軽井沢、夏のお出かけ”です。
7月に行ったワイナリーヴィラデスト。葡萄畑が大きな空の下広がる
収穫前の葡萄たちはオブジェのよう
この夏は梅雨が早く明けたにもかかわらず、とっても雨が多い印象でした。
軽井沢におりますと雨の日も緑が美しく嫌な気分にならないのですが、
流石にこの夏は、ジメジメしてお洗濯物は乾かないし、外出もママらなない日々が続きました。
そして、長年勤めておりました会社を退社しましたので、
あちこち優雅に遊びまわろうと思っていたところなのですが、
主人が4回目のワクチンを打ってからずっと体調が悪く、ほとんど家におりました。
朝ごはんもテラスで。軽井沢にいると必ずしぼりたてのジュースを
夏になるとこれが楽しみ!目の前の川に野菜やフルーツを冷やす。これぞ最高の贅沢
我が家のリビングダイニング。窓の外の景色がパノラミックに飛び込む。ソファに座るとこの景色を何時間でも眺めてぼんやり
ずっと家にいましても、東京と異なり、窓の外の景色が精神的に癒してくれますし、
我が家のテラスは最高のレストランにもなります。
オンデザインさんに窓を大きくしていただいたので、
リビングのソファにいても、外の緑が家の中に飛び込んでくる感じです。
それが都心の家との大きな違いなのかもしれませんね。
軽井沢病院のドライブスルー診療。ドクターたちは毎日防護服で大変な仕事だと思います
主人が夏風邪を引いたので、何度もPCR検査を受け、陰性を確認後、軽井沢病院へ通いました。
軽井沢病院はコロナの初期にクラスターが出たということもあり、
発熱診療は、なんとドライブスルー! 精算も後日請求書というすばやさ!
感動的ですが、真夏でも防護服を着て車から車へと走り回るドクターや看護婦さんの苦労を思うと、
頭が下がるばかりです。
8月終わりころに、やっと体調も少し回復の兆しでしたので、近所のご飯屋さんへ。
この夏は行ったことがないレストランや場所へも! と思い立ち、いくつか向かった場が三つあります。
ひとつめは、旧軽井沢の栄林。
このお店は赤坂が本店ですが、夏の軽井沢では遠方からやってくる方も多く、
今まで見逃していたお店の筆頭でした。人気なのが酸辣湯麺。
有名店なのに初、栄林。
栄林の名物メニュー、酸辣湯麺
酸っぱ辛い、少しとろみがある湯麺は、深みがあって美味しかった。
軽井沢のアウトレットにも屋台が出ているので、そこでも楽しめますよ。
ふたつ目は星野リゾートのピッキオです。
ずっと行ってみたかったのですが、忙しくて行くことができず……。
以前から知っていたのに行ったことがない場所へ。星野リゾートのピッキオ。ケラ池が美しい
ケラ池脇のカフェでハーブティー
本当は夕方の「ムササビ見学」に参加したかったのですが
それは次回ということで、とりあえずケラ池横のカフェでお茶を飲んで
池の周りを散策。2時間くらいの探索メニューなどいろいろありますので
お子さん連れのご家族にはオススメです。
三つ目は軽井沢から1時間半でいける野尻湖へ。
野尻湖へドライブ。静かな湖面がある小さな湖は、感動的だった
長野県の他の湖よりひっそりとしていて
とても穏やかで静かな時間を過ごすことができました。
ここにもうひとつ湖畔に面した小屋をつくったら素敵ですよね。
少しずつ足を伸ばして、長野県を楽しみたいと思う今日この頃です。
土間レストランのランチはヘルシー
近所の土間レストラン。朝粥があるなんて幸せ
土間でいただく和食。手作りのどら焼きも美味
あとは近所の土間レストラン、カリンで朝粥やランチをいただいたり、
愛犬、ジョビン君がいる御影茶屋へ美味しいコーヒーを飲みに行ったり。
御影茶屋茶屋のアイコン、ジョビンちゃん。今日もたくさんお手をしてくれた
お気に入りのカフェ、御影茶屋.
夏の御影茶屋用水。真夏の雲と強い日差しが強烈
今年は少し野菜も植えてみようと思ったのですが
ずっといるわけではありませんので、なかなかうまくはいきません……。
ピーマンは4つくらい収穫できました
久しぶりに戻るとミョウガ畑に枝豆などが壊滅しており、
来年への課題は山積です。
しかし、我が家にもともと生えておりましたミョウガを
初めて収穫してみたら、白いお花が可憐で可愛らしいこと!
初めて見たミョウガの花。自宅の庭にて
これまで見過ごして着た景色や小さな喜びにこれからは目を向けていきたいと思う夏でした。
山小屋での時間は、東京と違い「緩やか」で「自然体」であるのが理想的。
目的地に効率よく向かうと行ったこれまでのライフスタイルから
道端の小草も愛でるように寄り道や無駄な時間を楽しむこと……。
それこそが真の贅沢だと思いますし、これからはそんな時間を慈しみたいと思います。
毎年、必ず8月になると咲き誇るヤマユリ
summer.2022
過去のレターはこちらから。
森の小屋暮らし #18
森の小屋暮らし #17
森の小屋暮らし #16
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森の小屋暮らし #10
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森の小屋暮らし #04
森の小屋暮らし #03
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森の小屋暮らし #01
竣工時の模様は、こちらよりご覧いただけます。