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ヨコハマアパートメント
暮らしのpost-it
#04
寒さをワクワクに変える方法

edit&text:hanako yashiro
photo:ondesign

暮らしの中で気づいたことをpost-itに記録するように、ヨコハマアパートメントの小さな魅力を覚えておくための小さな連載。2人の住人が撮影する写真から、シェアハウス好きの私が竣工から15年経ったヨコハマアパートメントの今をお届け! 小さな魅力が大きな魅力になって、いつかヨコハマアパートメントで、「暮らしの魅力展」を開催することが目標です。



#04「寒さをワクワクに変える方法」

ヨコハマアパートメントの、冬の日のイベントは、朝、住人に床暖房をつけてもらうところから始まる。イベントの時間に間に合うよう、朝から床暖房を温めてもらうのだ。それからストーブを4台用意して、広場のビニールカテーンを閉める。それでも寒いから、ダウンコートとカイロ、マフラーが必須。冬のイベントのいちばんの楽しみは、大きな灯油ストーブを囲んで温まること!

        ヨコハマアパートメントの書き初め大会

気がつけば、ストーブから離れられなくなって、みんなでなんとなくストーブを囲むことになる。
2人の住人は、そんなヨコハマアパートメントの寒さとどんなふうに向き合っているんだろう。

 

朝淹れるコーヒーの湯気や灯油ストーブで保温する熱燗。ヨコハマアパートメントの冬には温かいものが手放せない。

広場にキッチンがあるから、冬のイベントの後は必ずみんなで集まって温かいものを楽しむ。11月の大掃除は鍋、12月のクリスマス会はお茶、1月の書き初めはおしるこ。“温かい”は食に結びつくことが多いのかもしれない。この間も広場で鍋パーティーを開催して、招待してもらった。寒い中で食べる温かいものは最高のご褒美である。キッチンが広場の中心にあるヨコハマアパートメントは、冬を楽しむ最高の住まいかもしれない。

information

photo:kouichi torimura

ヨコハマアパートメント/yokohama apartment

アートと暮らし、アートで集い、豊かさを生む暮らし
2009 年に建てられたヨコハマアパートメントは、アートに携わる活動への支援を軸とし、アーティストやアートが好きな人、興味がある人がさまざまな発表、発信、交流を行う場です。また、地域の方々や住民の発信の交流も行われ、住民たち自らの手で企画・運営されています。この場所を卒業した元住民や関係者が長く関わり続けることでコミュニティが形成され、人と人の繋がりの中にヨコハマアパートメントは生き続けています。

profile
矢代花子/hanako yashiro

東京都出身。東京造形大学卒。2022年よりオンデザイン、同年beyond architecture編集部に参加。BAでは「オンザイン論」「ZINE企画」記事などを担当。2023年度ヨコハマアパートメントの運営を担当し、映画上映会や家具の修繕イベント等を企画。運営担当は引き継いだが、ヨコハマアパートメントから離れられずにいる。
主な設計作品:オンデザインイッカイ、YASUULAB

【過去のpost-it】
#prologue
#01広場の楽しみ
#02足を投げ出す瞬間
#03棚はむずかしいぐらいがちょうどいい