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ヨコハマアパートメント
暮らしのpost-it
#02
足を投げ出す瞬間

edit&text:hanako yashiro
photo:ondesign

暮らしの中で気づいたことをpost-itに記録するように、ヨコハマアパートメントの小さな魅力を覚えておくための小さな連載。2人の住人が撮影する写真から、シェアハウス好きの私が竣工から15年経ったヨコハマアパートメントの今をお届け! 小さな魅力が大きな魅力になって、いつか、ヨコハマアパートメントで、「暮らしの魅力展」を開催することが目標です。



#02「足を投げ出す瞬間」

足を投げ出したくなる瞬間がある。とびきり疲れた夜とか、天気の良い休日の午後とか、都会の風でもいいから全身で外の空気を感じたい時がそれだ。ヨコハマアパートメントには足を投げ出せるベランダがある。

 

 

 

昼でも夜でも楽しみ方は住人それぞれ。足を投げ出した先は、なんと隣の家の屋根の上で。広い空や遠くまで見渡せる景色、吹き抜ける風を全身で感じる時間がなんとも贅沢。隣の屋根の上に自分の足を投げ出す、いつもとは違うワクワク感に思わず写真を撮りたくなるのかも。

2階平面図

さらに、ヨコハマアパートメントは部屋ごとに東西南北違う方向にベランダや窓があるので、それぞれの部屋が“その部屋からしか見えない景色”をもっている。本当に景色を独り占めできる、とっておきのベランダ時間がヨコハマアパートメントにはある。

 

>住人へのQ&A
Q. ベランダでどう過ごしている?

A. 4部屋の中で唯一の独立したベランダがあることがこの部屋に入居した理由です。しかもちょうどハンモックが入る広さなんです。ベランダはよく風が通るし、日当たりがいいけれど、ほとんどの時間帯は白い壁に反射して眩しいので意外と作業は難しかったり。>3号室住人

A. 4号室の玄関から見える景色が好きです。「ヨコハマアパートメントは他の家の屋根が見えるのがいい」と、前に住んでいた方に聞いてから、ぜったいこの部屋に住むと決めていました。周りの家の屋根を眺めるという体験はありそうでなかなかなくて。いろいろな屋根がたくさん見えるこの景色が、住む前も住んでからも、ずっと変わらずお気に入りです(笑)>4号室住人

 

ヨコハマアパートメントnews
2024年11月10日にヨコハマアパートメント15周年イベントの開催が決定しました。15年お世話になった皆様も、これからヨコハマアパートメントを一緒に楽しんでくれる方も、お会いできるのを楽しみにしてます。イベントの詳細はこちらから。

information

photo:kouichi torimura

ヨコハマアパートメント/yokohama apartment

アートと暮らし、アートで集い、豊かさを生む暮らし
2009 年に建てられたヨコハマアパートメントは、アートに携わる活動へ の支援を軸とし、アーティストやアートが好きな人、興味がある人が様々 な発表、発信、交流を行う場です。また、地域の方々や住民の発信の交流 も行われ、住民たち自らの手で企画・運営されています。この場所を卒業 した元住民や関係者が長く関わり続けることでコミュニティが形成され、 人と人の繋がりの中にヨコハマアパートメントは生き続けています。

profile
矢代花子/hanako yashiro

東京都出身。東京造形大学卒。2022年よりオンデザイン、同年beyond architecture編集部に参加。BAでは「オンザイン論」「ZINE企画」記事などを担当。2023年度ヨコハマアパートメントの運営を担当し、映画上映会や家具の修繕イベント等を企画。運営担当は引き継いだが、ヨコハマアパートメントから離れられずにいる。
主な設計作品:オンデザインイッカイ、YASUULAB

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