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新連載
「オンデザイン、海外へ!」
#01
プロローグ

text :yuriko tanabe
photo:yuriko tanabe & ondesign

ここ数年、オンデザインの海外プロジェクトはヨーロッパからアジアへと拡大しています。4年近く続いたコロナ禍が去り、ようやく世界各地への渡航が通常運転に戻った昨今、おもに海外プロジェクトのリーダー的立場で仕事に尽力するのがオンデザイン入社4年目の田邉優里子さんです。
今回からはじまる連載『オンデザイン、海外へ!』は、その田邉さんによる海外プロジェクト奮戦記。仕事場のある横浜・関内を飛び出し、異国の地を舞台に設計業務を通じて体験したさまざま出来事を彼女なりの視点でレポートしていきます。
と、その前にプロローグとして、本連載スタートまでのいきさつと今後の意気込みを本人より紹介してもらいます!

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こんにちは。
オンデザイン歴4年目の田邉です。最近は海外でのプロジェクト案件を担当することが多く、じつは昨年末、オンデザインの忘年会企画で、「オンデザインを世界に広めたで賞」をいただきました。

オンデザイン事務所にて行われた忘年会の様子

この賞をきっかけにして、私のマインドは大きく変わりました。

「仕事で海外に行けるなんて、超ラッキー!」というマインドから「それってつまり日本の設計事務所であるオンデザインという看板を背負って世界に立ち向かっているんだ(ちょっとおおげさ?)」というマインドに。そして同時に、「オンデザインが海外プロジェクトを手がけている事実もあまり知られていないのでは?」ということにも気付かされました。

昨年(2022)6月にベトナム中部のダナン市に建つテナントビルの3階と4階に設計したオフィス空間「ONE Tech Stop ダナン支社」/   photo:Hiroyuki Oki

「これはきちんと発信しないといけないのではないか!」

そんな考えがきっかけとなり、新しく企画したのが、今回からはじまる連載『オンデザイン、海外へ!』です。

これまで私は、スペインで「まちづくりワークショップ」の研究成果を発表したり、ベトナムで現地の工務店の方と素材を選んだり、事務所のある横浜とヨーロッパをつないでレクチャー企画を開催したり、シンガポールからオンラインで事務所の会議に出席したり(ワーケーション!?)、設計事務所のスタッフとしては少々変わった経験をしてきました。

連載では、「日本を出て建築デザイナーとして働くってどんな感じ?」「海外プロジェクトのウラ話」「じっさいに英語力ってどれくらい必要なの?」など、まじめなテーマからちょっとしたこぼれ話まで、私の実体験をもとにいろいろお伝えしたいと思います。

スペインにて。日本向けに研究・開発した、まちづくりのワークショップを発表

ベトナムにて。現地の工務店の方々に協力いただき、素材選び

横浜関内のオンデザイン事務所(イッカイ)にて。ヨーロッパとオンラインでつないで、まちづくりに関するレクチャーを開催

海外から日本の打ち合わせにオンラインで参加する事も!

この連載をきっかけに、オンデザインの意外な一面をみなさまにお伝えできればと思います。

お楽しみに!

 

profile
田邉優里子 yuriko tanabe

1995年横浜生まれ、横浜育ち。アメリカの設計事務所を経て、現職はオンデザインパートナーズ。建築設計者として軽井沢の別荘、海外オフィスの内装デザインを手掛ける一方、Placemaking Japanのメンバーとしても活動。まちづくりコンサルプロジェクトや、住民参加型ワークショップの研究開発、普及啓発を目的としたイベント・レクチャーの企画運営に携わる。