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Seasons Letter
#09
森の小屋暮らし
(冬編)

築30年の山荘をリノベーションした森の小屋「My Window」。
四季折々の日常風景をお施主さん自らがレターにしたため、お届けする連載シリーズ。今回は“冬の便り”です。

 


川沿いの景色も霧氷が覆うと一変。真っ白の世界と変わります

今年はここ軽井沢も暖冬で、年末年始は雪もまったく降らずスキー場も困ってしまうほどでした。

しかし、寒冷地域では神様からの贈り物が届きます。

それは、朝の限られた時間だけ美しく発生する霧氷の景色。

朝、霧氷がある風景がとても好きなんです

我が家の前には川が流れているので、川からの湿気が霧氷となり

周囲の木々にまるで宝石のように付着し、独特の張りつめた風景が生まれるんです。

それも、数時間だけ!

昼前にはあっという間に溶けてしまい、あれは夢だったのか?

と思うほど美しい光景に癒されました。

地球が奏でる奇跡的な一瞬を眺めることができるのは幸せです。

霧氷はすぐに溶けてしまうので、一瞬の神様からの贈り物なんです

3度目の冬を迎えたわけですが、こんな美しい霧氷は初めてです。

霧氷のあとに少し太陽が出たので、きらきら輝きはじめ一層きれいでした。

今年の冬はワンコの看病があって、ほとんど家の外へ出ませんでした。

なので、軽井沢の町の情報はあまりないのですが、

1月の末に、わたしたちの好きな旧軽井沢の暖炉料理のお店「ピレネー」へランチに。

1月末に行った旧軽井沢の暖炉料理ピレネー

ランチはサラダビュッフェとお肉料理。暖炉の火で焼くお肉は美味

ここはお肉料理がメインなんですが、プレートにいろいろな種類のお肉をのせて

お料理の説明にきてくださるので、それがとても豪快。

選んだお肉を暖炉でじわじわと焼いてくれてとても美味しいし、そこが軽井沢らしいお店と言えます。

ピレネーではメニューを選ぶときに、こんなお肉もりもりのプレートを見ながら料理を選ぶんです

2月に入ってから、新型コロナウイルス感染拡大ニュースが段々と大きくなっていき

4月に入った今では、驚くべきことに「緊急事態宣言」も発表されました。

ここ長野県も少しずつ感染者が増え、スーパーやコンビニでもマスクが全く手に入りません。

そして、今年一番雪が降ったのは3月の末でした。

猫も3末月の雪にびっくりして、窓から外を眺めつつ、家の中でぬくぬくしていましたが

じつは4月に入ってもまた雪が降りましたし、今後また雪の予報もでています。

3月末の今年いちばんきれいだった雪景色を画像で見ていただけたらと思います。

3月15日に降った雪。翌日晴れてきらきら輝いてました。ぬくぬくの室内から眺めているとまるで絵画のよう

前日降った雪が翌日の快晴で、日光に照らされて白銀の世界になりました!

オンデザインさんにこの家をリノベ―トしていただいたのは3年前。

こんなふうに開口部を大きくしていただいたおかげで

以前とはまったく違う景色をぬくぬくとした家の中から眺めることが可能となりました。

外にでなくても水筒のお茶を飲みながら、アウトドアリビングが楽しめるなんて贅沢ですよね。

今年一番の深雪はなん3月29日でした。すごい積もっています! 今年初の雪かきもこの日

長野でも現在は外出を控えることになってしまいましたので、

まったく外出はしなくなりました。

だから、ますます家が快適であることが求められています。

室内あるいは窓から眺める景色がきれいだと、外出しなくてもこんなにハッピーなんです。

みなさま、どうぞ家を快適にして、“Stay Home !”を守ってください。

リノベーションしてから3度目の冬。大きな開口部からは雪景色。でも寒くないので、水筒にお茶を入れてi Padで仕事中

winter.2020

 過去のレターはこちらから。
森の小屋暮らし #08
森の小屋暮らし #07
森の小屋暮らし #06
森の小屋暮らし #05
森の小屋暮らし #04
森の小屋暮らし #03
森の小屋暮らし #02
森の小屋暮らし #01

DATA
所在地:長野県北佐久郡
竣工:20178
設計:西田司+湯浅友絵
施工:第一建設
規模:木造平屋
建築面積:72.02
延床面積:72.02

竣工時の模様は、こちらよりご覧いただけます。