クリエイティブな
仕事場をつくるための
9つのエレメンツ #01
オンデザインが、関内に拠点を移して、はや半年が過ぎました。
新たなオフィス空間では、さまざま実験を試行中です。
横浜・関内の泰生ビルにあるオンデザインの新オフィス。初めてここを訪れる人は皆、目を丸くしながら空間の隅々までを見渡しています。
今回、施工を担当してくれたのは、オンデザインでもお世話になっている伸栄さん。
築 51 年の泰生ビルがもつ躯体のヴィンテージ感を引き継ぐように解体をし、グリーンゾーンの立ち上がりなど、新たな要素を現場に合わせながら施工することで、アウトドア感のあるラフな空間に仕上げました。
オフィス空間をつくりるにあたってコンセプトに掲げたのは、さまざまなトライ&エラーを日常的に体感できる“実験の場”にすること。きっと日々の実験からクリエイティブな発想は育まれていくはず。今後2回に分けて、その象徴となるエレメントを9つ、紹介していきます。
1回目は、4つのエレメントからスタート!
【1】ポーターズペイント by NENGO
建築の修復技術(質感)と絵画の知識(色)を掛け合わせて生まれたポーターズペイントは、NENGOによってオーストラリアから日本に輸入されました。テクスチャーによって生まれる“壁に反射した光の表情や陰影”を大切にした塗料で、ローラーでペイントするだけでは得られないバリエーション豊かな表情が特徴です。
【2】スタッフポートレート by 小柴尊昭
オフィスのエントランスに並んでいるスタッフ全員のポートレート。オンデザインが活動の拠点とする関内の街で、スタッフそれぞれがお気に入りの場所を見つけて、フォトグラファーの小柴さんが撮影 。
各ポートレートに記載されたハッシュタグは、横浜の街を活性化させるクリエーティブエージェントとしての『働き方』の姿勢が表現されています。
【3】RUCA CHAIR by 藤森泰司
東京の家具デザイナー、藤森さんによるダイニングチェア「RUCA」。
「日本人家具デザイナーの作品をもっと使ってみたい!」という考えから、この椅子をセレクト。忙しい朝の気軽な腰掛けにというのがコンセプトで、浅めの座面も心地よく、軽くて持ち運びやすいので、気づけば事務所の中を旅しています。(協力 : COMMOC)
【4】植物 by solso farm
植物のプロフェッショナル集団 SOLSOの植物たちがオンデザインにやってきました。
引っ越し当初は、スタッフも戸惑いの表情を見せていましたが、今では毎日 たっぷりの水と愛情を注 ぐのが日常になっています。みずみずしい植物に囲まれたグリーンゾーンは、さながら「オンデザインのオアシス」。
職場に植物があると、そこでの仕事の生産性が6%、クリエイティビティでは15% もアップするという研究結果もあるとか。
これからも、こうした体験を通して、室内で植物を上手に育 てる方法や職場環境の向上を考察していく予定。そして将来的には『オンデザイン植物図鑑』として、一冊の本にまとめようとひそかに目論んでます。
キッチン横の細長いテーブルに飾られた植物への水やりでは、ホースで雨を降らせるという大胆な手段を用いています(上・写真)。ここは排水 がしっかり計画されているので心配はご無用。 椅子や照明も、アウトドア仕様なので問題 無しです!
もちろん、パソコンや大事な書類があるオフィスゾーンも、しっかりカーテンで守られています。
引っ越しから半年が経った今、スタッフ一同、悪戦苦闘と 試行錯誤を繰り返しながら、どうやら植物と過ごすペースもつかめてきたようです。なにより水を浴びたばかりの植物たちの生き生きとした姿は、日々の仕事の癒し効果にもなっています。