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往復書簡
#03
キーワードは
「できるだけシンプルに」

photo:akemi kurosaka、rie yanai(letter)

「家づくり真っ只中」の梁井さん

現在、自邸を建築中のオンデザインの梁井さんと萬玉さん。ワーキングママでもあるおふたりは、この往復書簡で家づくりの近況を伝えあいます。前回の萬玉さんからの手紙を受けて、今回は梁井さんの返信です。


from yanai  to mangyoku

 

まんちゃんへ

お返事ありがとうございました。

手紙なんて久しく書いてなかったんですが、はじめてみるといいものですね!

自宅の計画は、建築的な思考が自己完結するし、住むのも私の家族だけだから、建築に対してのレビューも感想もありません。

こうして手紙を書くことで、自分の家を俯瞰できるよい機会になっています。本当にありがとう!

さて、まんちゃんの家を持つことになったキッカケを読ませていただきました。

なるほど、年代が同じでもみんな境遇がさまざまですよね。

どの選択がベストかは一様ではなくて、それぞれの家族構成、ライフスタイルに合った立地、建物のタイプを選ぶことは、設計と同じくらい大切な家づくりの根底になるとあらためて思いました。

そして今日のお手紙のメイン、その先の設計について。

まんちゃんが言う、「設計する作業は自分たち家族のこれからの生き方を考える作業」というのは心から同感します。

私の場合、もちろん建築を設計することに興味はあるんだけれども、それ以上に「住むこと」のほうに興味があって、「住みながらまだ家をつくり続けたいなー」と思っていました。

それはDIYもそうですが、椅子を選ぶ、庭に木を植えて育てるといった小さいことから、必要があったら増築をするという大きいことまで。

建築家の職能放棄と言われるかもですが(笑)、家族の将来と建築を近づけていく作業は、住んでからのほうがよりリアリティをもって進めていけそうだったので、住んで3年くらいが竣工と言えるくらいのイメージで進めたいなと考えていました。

一方で、モタモタしているとドンドン子供が大きくなるので、建築本体は足踏みすることなく設計を進めていくことになりました。

そんな経緯もあり、建築自体はできるだけシンプルにしたかった。

シンプルって建築を語る上では平たすぎる言葉だけど、しっくりくるキーワードだったので、今回はこれを一番大切にして設計をスタートすることにしました。詳しい内容は、またお手紙で書けるといいな。

まんちゃんは設計をはじめるにあたってどんなことを考えていましたか?

設計中の模型

ちなみに、我が家はあれから上棟し、年内でおおよその内装の下地を終えたところです。

上棟式の様子

構造設計はASDの田畑孝幸さん、田畠隆志さん。今回肝だったシンプルなフォルムの実現に協力いただきました。

ASDさんによる木造軸組の検査

最後になりましたが、今年もよろしくお願いします!

家づくりがんばりましょう!

 

 次回は、1月31日の投函を予定しています。 📪

profile
梁井理恵 rie yanai

1983年生まれ。神奈川県出身。2002年、恵泉女学園高等学校卒業。2009年、首都大学東京修了。同年、オンデザイン所属。これまで、「FIKA」「軒下と小屋裏の家」などを担当。