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ゲンバカンズ
#06
私たちの
新たな挑戦

photo :akira nakamura  text :haruka nakamura / masashi hamamoto
Illustration:haruka nakamura

 

若手建築ユニット「ゲンバカンズ」に新しい仕事が舞い込んできた−−!

その内容は、
ミサキドーナツというドーナツ屋さんの新店舗を
「星川」と「横浜」の両駅に
新しく展開していくにあたって、
内装設計をお願いしたいということ。


さっそくクライアントに話を伺うと
オープン時期はなんと2店舗ほぼ同時期。
そこで私たちゲンバカンズは、
それぞれに担当者をつけ、デザインの方針を揃えつつ
それぞれの店舗設計を進めることに。

今回はゲンバカンズの新しい挑戦を記録した
“現場
ログを紹介します。

 

 

人と人、町と町をつなぐ
あなたの日常のかたすみに
大切な方との憩いのひとときに
オリジナリティあふれるドーナツをご用意して
皆さまをお待ちしております。

(ミサキドーナツ)

 

ミサキドーナツ星川店

オンデザインは、相鉄やYADOKARIの方たちと進めていた星天qlayで、環境デザインや天王町駅側のレジデンスエリアの実施設計に携わってきました。
相鉄線の星川駅~天王町駅間を結ぶ高架下空間は1.4km。この長い高架下空間で「どんなことが起きたら楽しいだろう?」と日々妄想していた私にとって、今回の案件はとてもうれしい巡り合わせでした!!

外から見えるMISAKI DONUTSのサイン

ふらっと立ち寄った人を受け止める大きなカウンター

私が海を散歩したついでによく寄り道するドーナツ屋さんだったので、
大好きなドーナツ屋さんがより多くの人に知ってもらえる、
駅を通ったついでにふらっと立ち寄れる、
温かみのある広場のようなお店にできたらという想いで取り組みました。

外の光を取り込んだオープンなカフェ空間

高架下の道空間を建築内部に引き込むことを考え、
テナントスペースをドーナツの形状に見立てて、厨房・バックヤードを中心に、
カウンター・イートインスペースを周囲に取り巻くような配置としました。
カウンター天板などにはラワン合板を積層させて使い、
ドーナツ生地のような仕上げにしたところがポイントです!
ぜひ天王町駅~星川駅での散歩の際は寄り道していただけたら!!
〜中村遥

設計クレジット:
ミサキドーナツ星天qlay店
設計監理:戸井田顕(合同会社戸井田設計)+中村遥(ゲンバカンズ)
照明計画:Mantle Inc.
施工:株式会社Indetail
竣工:2023.2
延床面積:59.09㎡

 

 

ミサキドーナツ横浜店

ふだんよく利用する横浜駅に自分が設計した店舗が入ることで、建築を知らない友だちまでもが気軽にドーナツを買いに来てくれるのではないかとワクワクしました。自分で考えた建築が都市と接点をもつことに対してうれしい反面、緊張もありました。

ドーナツの魅せ方を意識したディスプレイ

カウンター奥には主張色の収納

設計面積が小さいからこそ、キャラクターの違う家具を設計することで
家具の集合による空間構成をしています。
ドーナツのような形状と質感をモチーフにしたカウンターは
お客さんの流れを作り出す受け皿に、
背面の淡い色に塗られた壁面はドーナツを目立たせる後退色に、
収納家具は奥行き感を感じさせる鮮やかな赤茶色に。
〜濱本真之

ドーナツとテナントカラーを引き立たせるためのカウンター

設計クレジット:
ミサキドーナツCIAL横浜店
設計:濱本真之+ゲンバカンズ
施工:株式会社Indetail
竣工:2022.12
延床面積:20.54㎡