「園をまちにひらく」というコンセプトは運営していく中で、良いところ、難しいところなどがあるのではと思うのですが、どう感じていらっしゃいますか。
こんな都会にあるのに自然豊かで、海外からの観光客がいたり、漫才師の人がいたり、大学の応援団が練習していたり。ガラス越しに見ているとこっちに向かって応援してくれたりもします!笑
公園内に園があるということは、
さまざまな人が訪れる場所ということもあり、その状況を多面的に考えていくことは難しさもあります。
なるほど。地域のコミュニティが子ども達への刺激となりそうですね。
大人が主導で地域と関わるのではなく、子どもの要望に応えてつなげるようにしています。先日、子どもたちが公園内の場所に名前をつけた代々木公園のマップを作ったんです!例えば怪獣みたいな木があったから怪獣広場。ローズガーデンとバラの広場があったりもする。笑
▲子ども目線で作られたお散歩マップを説明してもらう
一同:面白い!
子どもがもぐらの巣を見つけて、掘ってみたけどもぐらに会えず、親子で多摩センターまでもぐらに会いにいく遠足を企画したりもしました。
これからもっとこうしていきたいという考えはありますか?
代々木公園との親和を図りながら、「子どもたちがやりたいこと」と「コミュニティが持っている力」を結びつけていきたいと考えています。
子どもたちの学びを国際的にも広げようと、イタリアのレッジョ・エミリア市と交流をしたり、最近ではオーストラリアから子どもたちの作品や絵本を送ってもらい、読み聞かせをしました。ゆくゆくは子どもたちが海外の園とskypeで話すのもいいなと思ってます。
「園をひらく」とはいえ、海外とのつながりまでは考えていませんでした。文化を越えた自由な発想にもつながりそうですね。
今までのお話ですごく素敵な園だということがわかりました。最後に、建物の面でもっとこういうのがあるといいなと思うことはありますか?
収納や水場はもっと欲しいです! どんどんモノは増えていくので。あとは園の中にパブリックな場所とプライベートな場所があればよかったかなと。この立地と大きな吹き抜けを生かして、従来の園にはない使い方を考えたいです。
なるほど。実際使いはじめてみると「もっとこうしたい」が出てきますよね。
大人同士は「もっとこうしたら良い」と各自が思っていることを自由に述べ、それぞれの興味があることや特技を尊重するようにしています。みんなのやりたいを叶えることで仕事が楽しくなるし、働きやすくなる。
オンデザインと考え方が近そうですね!!
本日はありがとうございました。