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ゲンバカンズ
#04
みんなでつくった
舞台は、〇〇

text:ayaka chiyoda photo:genbakans 

 
あとがき

じつは私にとってはじめ設計に携わることとなったプロジェクトでした。
私は学生を卒業してからは、吉日楽校(遊休地)の運営、活用計画づくりを主軸にやってきており、運営面は経験値があったものの図面をまともに引いてこなかったところからのスタート。

図面を書くことも、お施主さんと設計内容を擦り合わせていくことも、実際に現場でつくることもすべてがはじめてで、わからないことばかりでした。
時間的には、1ヶ月で設計を仕上げ、1ヶ月でつくりあげなくてはいけないスピード感。この2ヶ月間はひたすら下関というゲンバで、たくさんの人と会い、場所の未来を考え、実際につくったりと、まさに目まぐるしい毎日でした(笑)。
見積図の締め切り前夜(集中設計期間下関合宿7 日目)。舞台のオン、オフ時の扉の設計で、最後の最後に私もチャレンジすることになり、「こんなふうになったらいいな」と描いてみても成り立たず。もがきながらゲンバカンズメンバーの濱本さん、佐野さんを徹夜に巻き込み、一緒に日の出を見ながらみんなで考えたり……。
デスクはどこでも移動してくっつけられるようにと華奢にデザインして、「できた!」と喜んだのも束の間、華奢にしすぎてしまい手で揺らすとすぐにグラグラと揺れてしまい、これでは使えないので溶接し直したり……。

大丸の営業が終わってからはじまる真夜中のDIY。
中村さんの記事でもある「実際に現場でつくる」ということの難しさも知りました。パテ処理に塗装、机の組み立て。
「自分たちの場所を自分たちでつくろう!」と地元の人を巻き込んでつくることに挑戦してみたけれど、ものすごく難しい。パテ処理は大工さんに教えてもらったものの厚塗りになってしまったり、塗装も力の加減などでムラができたり、それを直すとまたムラが……の繰り返し。やるからには綺麗に、みんなが使いたいと思える仕上がりを目指さなくてはいけない、その一方でクオリティ担保の難しさ。
“難しさ”と戦った後に夜明けと共に大丸からウズハウスまで海沿いを自転車でかけめぐる毎日。北尾さんを何度ヒヤリとさせてしまったことか……はかり知れません。

ただヒヤリとしつつも絶対にこの場所で叶えたい、そして北尾さんの想いに応えたくて、実現したくて……。毎日現場にきてくださった北尾さんと4人のゲンバカンズとともに知恵を出しあい、たくさんの山を解決しました。もちろん下関での楽しい時間もたくさん過ごしました。

現地に滞在しながらたくさんの人と共につくりあげたJOIN083は私たちにとっても一生胸に残る、何かあった時には立ち戻るプロジェクトです。ボロボロになりながらもキラキラと輝いていた日々でした。

このような時間と機会を与えてくださった北尾さんには感謝してもしきれません。北尾さんをはじめとしたたくさんの人の想いがのっているJOIN083「舞台は〇〇」。
これからどれだけの人の舞台となっていくのでしょう。

 

これからもJOIN083の活躍をとても楽しみにしています!

ゲンバカンズ!

join083
https://www.join083.net
ゲンバカンズ
 instagram
genbakans@gmail.com

profile
千代田 彩華 ayaka chiyoda
1995 年大阪府生まれの東京育ち。2018 年神奈川大学工学部建築学科卒技業後同オンデイン入建築のできる前やできた後その場所をどう使っていけるといいのかをまちのゲンバに飛び込み、まちの人をき込みながらつくっていくことを主軸に活動中。き地でクニックや、ディスらいいてみたり。ではシアターイトに一マーット。ある村のの中では人たちによるなどらいてきました。そのまちにいる人とその場所の持つテンシャルを集めてらいてみるとなんでも出来ると思っています。

濱本真之(はまもとまさし
1992年兵庫県生まれ。2018年近畿大学大学院修了。同年オンデザイン入社。

佐野敦彦(さのあつひこ
1993年新潟県生まれ。2018年法政大学大学院修了。同年オンデザイン入社。

中村遥(なかむらはるか)
1993年神奈川県生まれ。2018年東京理科大学大学院卒業。同年オンデザイン入社。