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ゲンバカンズ
#04
みんなでつくった
舞台は、〇〇

text:ayaka chiyoda photo:genbakans 

舞台は、〇〇。
なりたい自分になるために、ここに集う人たちで
背中を支え合えるような場所をつくることができないか。

そんな私たち4人の「何かやりたい!」という想いからはじまった
スタートアップ拠点 JOIN083 「舞台は、〇〇」。
「できあがった舞台はどうなったのか?」を前回の中村から今回は同じゲンバカンズメンバー、千代田が振り返ります。

(※前回の記事は、こちらからご覧いただけます)

photo: koichi torimura

photo: koichi torimura

「舞台は、◯◯」

このプロジェクトでは他のスタートアップ拠点にはない、「アイディアの発信」と「全国とつながる舞台」のある拠点を目指した。
従来のスタートアップ拠点のきっかけである新たなイノベーションを生み出すためのプラットフォームと、自ら考えたアイディアを発信していく情報発信プラットフォームの 2 面性を兼ね備えた新しいスタートアップ拠点である。

中央に「発信をする舞台」と、舞台道具に見立てた可動式什器から生まれる「集中して考える場」「くつろぐ場」「入居者同士で意見を交換する場」という舞台裏で構成される。オフラインでは、百貨店に来ていた通りがかりの人たちとの偶然の出会いから巷でしか知ることのできない情報をキャッチし、体験的に自分の活動に生かすことができ、オンラインでは、舞台を利用して新たな人脈づくりや、一起業家として全国へと活動の手を広げながらステップアップしていくことができる。

オンラインとオフラインのハイブリットで進化し続けていく地方都市にある新しい拠点を計画した。
この場所で「人、もの、こと」がつながり、さまざまなストーリーを生み出す“舞台”となる。

オープニングで行われる書道パフォーマンス

舞台は、◯◯でラジオ配信

完成後のラジオ配信終了後。緊張がとけてみんないい笑顔

 

完成を経て。

私たち4人ではじめて取り組むことのできたプロジェクトJOIN083「舞台は、〇〇」

それは私たちのひとつの起点となった取り組みであるし、みんなの舞台であると同時にゲンバカンズ4人のストーリーをつくる舞台でありました。
私たちはそれまで4人が4人独自に活動はしていたけれど、それぞれのスキルを合わせて場所をつくることははじめてでした。
そもそもきっかけを持てていなかったのです。

けれどこのプロジェクトをきっかけに
濱本は4人のリーダー、みんなのideaを拾いあげ、発展させて面白いものへと動かしていくこと、
佐野はつくりたいもの、夢と理想を形に落とし込むこと、
中村はみんなの考えていることをまとめて、物事を前にどんどん進めること、
千代田は使われ方を考えること、このみんなの思いを語らう話し手になること。

4人それぞれの個性と強みを4人がこの舞台をつくる過程でわかり合い、自分にない力をメンバーで補いあうことができれば4つの知恵の集合体として大きな力になり、それがとてつもなく面白いことを引き起こせるのだと知ったのです。

そして、それは私たち4人だけではなくJOIN083の北尾さんをはじめとしたメンバーのみなさん、
大丸の関係者皆さん施工をしてくださったヤマトマネキン・ウエストのみなさん、
私たちの癒しの場所、ウズハウスのみなさん、

たくさんのみなさんの力と知恵を合わせ、楽しい対話からたくさんの想いをのせてできた場所が「舞台は〇〇」です。一人ひとりが舞台をつくる裏方であり、主演であるような、誰ひとり抜けてしまってはつくりあげることのできなかった場所であると改めて思い返します。

下関に、そして私たちにはじまりをくれた大事な場所です。
ここからいくつのストーリがはじまっていくのか、使う人によってどんな色が生まれていくのか。

なにかをはじめてみたい。
ずっとなってみたかった自分になる!
同じように夢を追いかける仲間が近くにいた。
私もこんな人になりたい。
さまざまな想いを胸に抱え、この場所でアナタならではの舞台に立つこと。
ここで見ることのできる舞台が楽しみでしかありません。

最初に私たちが想像し描いていた舞台を超えてく未来に期待しかありません。

 

 

完成から2年、舞台は、◯◯のその後
JOIN083北尾さんへのインタビューをさせて頂きました。

千代田 : 北尾さんお久しぶりです!!JOIN083では本当にお世話になりました。
JOIN083の近況とつくっていた当初の気持ちとJOIN083の近況をお伺いしていきたいと思います!

北尾さん : お久しぶりです!唐突なところも勢いなところも変わらないね笑
今日はよろしくお願いします!

ゲンバカンズを選んだ時の想いは…?

北尾さん : 今でもあの時の新鮮な想いを大事にしている。
ときめきと戸惑いの隣り合わせ。やってくれるねという想いと、やってくれたな….!という想いでした。(笑)
現場の人に頼りながらも最後にグッと完成させてくれるのがゲンバカンズ。

 

join083オープンから1年半。実際に運用してみて

北尾さん : 一つ大きな前提としてはコロナ禍にあり、元々計画していたことに影響がありました。
しかし、今JOIN083は地域に生きづこうとしている、生き付いてきている。
舞台は、〇〇のゲンバカンズからのプレゼンの中に詰め込まれていたことが実際に着実に形になってきています。
そういう使い方もできるのかと利用者さんから気づかれたり、こういう状況だから新しい使われ方もあり得るということがどんどん出てきていて、この舞台は運営者と利用者さんが一緒になって作っていく場所だと感じています。

 

どんな使われ方が起こっているの?

北尾さん : 実際に活用された事例としては英語教室を毎週木曜日と土曜日に開催していたり、移住の窓口、ライブ配信、ポップアップショップなども行っています。自分自身が予想していない使われ方を利用者さんがどんどん提案し、つくってくれています。
段々ベンチに色々なものを並べたことから、展示会のニーズが出てきて展示会場として開かれることも増えてきましたね。
仕掛けようによっては、必要な人に必要な場所へと変化する場所だと思います。
吉本の芸人さんが山口出身で、大丸でできることに感動してくれて実際のスタジオとして吉本の会談の舞台に活用されました。
大丸は山口県民にとって憧れのデパートなので、そこで芸を披露できることの価値をとても感じてくれました。
コロナ渦の緊急事態宣言の中で公共施設が使えなくなり、PTAの総会をjoin083で行ったり、地域の女性たちによる手芸ワークショップなどにも使われて、「公民館でできなくなったのでjoinは使えますか?」という話がくるようになりました。

千代田 : 下関の人々の頭の中に浮かぶ場所になってきているのですね!

北尾さん : まだまだこれからで、もっとJOIN083を広めていかなくてはいけないし、
地域のバックアップの場所に成長させていきたいですね。

満席の下関怪談夜会 ラジオ配信

POPUPshopとして利用され、若者の列が絶えない

これからのjoin083北尾さんの想い

北尾さん : コミュニティのプラットフォームとして地域に根ざして地域の課題解決していきたいと考えていますし、すでに日々相談がきています。いつでも戻ってこれる場所、コミュニティとして受け入れられる、受け止められる場所へ、そして擬人的に愛される場所になってほしいです。
やりたいことがある人は世の中にたくさんいて、そんな人たちの何かを後押しできる場所にしたい。人材教育、人材育成につながるようなこと、実験しながら発信できるプラットフォームをつくること、わかりやすいものを発信し続けることでさまざまな人が関われるフラットな場所へこれからも育てていきます。

千代田 : 北尾さん、ありがとうございました!