One day
#09
ホロホロ、トロトロ
ヨ コ ハ マ の ま ち を 彷 徨 う 文 筆 家 ・ 佐 伯 誠 に よ る シ ョ ー ト ス ト ー リ ー 。
|
ヨコハマの歌って、なんだろう?
そうだな、いろいろあるけど、
横浜ホンキートンクブルースは?
藤竜也が即興で作詞したというのも、なんだかダンディだ。
山崎ハコの歌ってるのが、いちばんヤサグレ感があるかな。
エディ播のも、捨てがたいなあ。
ジャズっぽいけど、すごくブルースで、
雨に降られて坂道を降りていく気分になる。
いろんなものがミックスされてこそヨコハマ。
ホロホロ、トロトロ、って歌詞にあるけど、それがピッタリ。
昔のことを思い出したかったら、港が見える丘、かな。
切なくて、スイートでビターな、麻薬みたいな歌だ。
ノースピアのstar dustのジュークボックスで聴くのがいいな。
信じようと信じまいと、
ヨコハマは、路上に神がいるんだよ。
ボロを着てるからって、見損なったらいけないから、
しっかり目を開いて!
I wish I were free to fall like stars in the sky.
profile
佐伯 誠 makoto saeki
walker+cyclist+文筆家。音楽、映画、文学、アートの分野に造詣が深く、雑誌、ウエブ、広告など、多様な媒体で執筆を行う。「よそ者として無遠慮にヨコハマをうろつくのは、occupied japanの残り香を嗅ぎたいから。この街には、東京が隠蔽してしまったものが残されているから」
松本祥孝 yoshitaka matsumoto
photographer +横浜関内にてmatsumoto coffee roasters 主宰。料理写真、街歩き写真が得意分野。コーヒー焙煎と白黒暗室の奇妙な関係を探索中。コーヒーの出前屋台や出前授業なども行う。横浜野毛ジャズ喫茶ちぐさで日替りマスター隔週金曜日担当中。