Seasons Letter
#06
「森の小屋暮らし」
春編
築30年の山荘をリノベーションした森の小屋「My Window」。四季折々の日常風景をお施主さん自らがレターにしたため、お届けする連載シリーズ。今回は周辺の草花が鮮やかに彩りはじめた“春の便り”です。
#06
新 到 新
緑 来 時
の と 代
予 の
感
もう梅雨入りしましたね。
今年の軽井沢は、春がくるのがとても遅かったです。
恒例ならば、ゴールデンウィークあたりからエゾゼミがないて新緑の予感がするのですが……。
今年はゴールデンウィークも大変寒く、ダウンを着て過ごしていたほどです。
ゴールデンウイークといえば、令和の時代に入る節目となりましたね。
私も軽井沢ではめったに見ないテレビをつけて新時代の到来をぼんやり見ていました。
寒かったとはいえ確実に春は近づいていたのは散歩すると一目瞭然!
枯れ葉の中から色とりどりのお花が顔をだしており、とてもキュート。
白やピンク、パープルなど、こんなに一斉に風景に色が舞うのは春ならではの愉しみです。
そして、寒さを吹き飛ばすべく、最近お気に入りの大谷地温泉に通っておりました。
そこは高温のお湯ですので、サウナ感覚で体中がきっとするんですよね。
とはいえ、春の味覚も貪欲に楽しみました。
近所の食堂たきざわさんで、フキノトウのてんぷらやタケノコご飯など!
タケノコご飯をいただくと本当に幸せになります。
後半のお天気はよかったのですが、私は霧の早朝も大好きで、霧の中から浮かび上がる川面はとても神秘的。
早起きして散歩に行きたくなります。
私は寝坊助なので都心では絶対にありえないことなんです。
5月末になってようやく新緑が一斉にあたりを包み込むようになりました。
やっと特等席のテラスで仕事をしたり、お茶を飲んだりして目前で遊ぶダックたちを眺めるのは特別の時間。
オンデザインの西田さんと湯浅さんにつくりかえていただいたテラスは小屋らしいちょうどいいサイズで、川が見下ろせるのがとてもいい。
別荘に景色と一体化するテラスと薪ストーブは欠かせません。
いつもと同じ時間がまるで違う世界になるのです。
今年も夏が来るのが待ち遠しいです。
spring.2019