Event Report
#02
みなまきナイトマルシェ
& 映画上映会
夏休みも終盤にさしかかった8月の週末、相鉄いずみ野線南万騎が原駅前の「みなまきみんなのひろば」にて、ナイトマルシェと映画上映会が開催されました。隣接するエリアマネジメント拠点「みなまきラボ」では初の試みとなる夜の広場活用。さっそくイベント当日の様子をレポートします!
@南万騎が原駅前の広場
初めてとなる夜の開催
1年ほど前に取材した「みなまきマルシェ」は、現在も数か月に一度のペースで開催されています。地元のママさんが主な出店者となって、「次はいつやるの?」「私も出店したい!」といった声もよく聞かれるようになりました。継続しているからこそ生まれる地域の人々のリアクション。その声を糧にしながら、毎回、新規の出店者にも加わっていただき、みなまきの恒例イベントとして定着してきています。
屋外が会場となる「みなまきマルシェ」は天候の影響を直に受けます。とくに夏場の開催は熱中症に注意。そこで陽が落ちる夕方からの開催となったのが、今回の「ナイトマルシェ」です。また、広場の整備段階からずっと構想にあった映画上映会(じつはこの2つのイベントは昨年も予定されながら、台風のため中止に)も同時開催が決定。こうして出店者のみなさんと運営スタッフ一同、開催当日へ向けて着々と準備が進められました。
開催日が近づくにつれ、天気予報の降水確率は徐々に下がり、当日は逆に日差しが心配なくらいの青空に!
そしてマルシェがはじまる16時には太陽が傾きはじめ、涼しい風が吹く過ごしやすい気候となりました。
今回のマルシェでは、手作りのアクセサリーや雑貨の販売をはじめ、UVに反応して色が変わるビーズを使ったブレスレッド作りや空色のドーナツ作り、リフレクソロジーの施術など、合計8ブースが登場。また、毎月第3土曜日に「みなまきラボ」前で「みなまき直売所」という野菜の直売を行う希望が丘の八ッ橋農園さんも出店。駅を降りて家路に着く人々は、地元の採れたて野菜にひき寄せられていました。
「みなまきみんなのひろば」は高低差を活かした幅広の階段が特徴的です。そこで「みなまきラボ」では、それらをステージに見立て、いろんな場所で気軽に路上パフォーマンスができるように、プレイヤーの募集をはじめました。今回は最初一歩として、プレイヤー募集の告知も兼ねて、音響関係のお仕事をされている地元のパパさんとそのバンド仲間の方々にプチライブを行っていただきました。
人前での演奏は本当に久しぶりだったというバンドのみなさんですが、生演奏の効果は絶大。「なにかやってる感」が会場全体を包み、マルシェも一気ににぎやかな印象となりました。
いよいよ上映の時間です!
次第に夕暮れも迫り、各ブースでも照明を灯すと夜の屋台のような雰囲気に。
いつものマルシェの風景とは異なり出店者のみなさんにとっても新鮮だったようです。
19時になると、いよいよ上映会もスタート。
作品は、かつて自らが都市計画に関わったニュータウンに家を建て、自給自足の生活を送る建築家夫婦を追ったドキュメンタリー。同じ新興住宅地が舞台とあって、上映会場には地元のシニア層が多く集まり、予想をはるかに超える満席状態。
どちらかというと起伏は少ないストーリー展開のドキュメンタリーでしたが みなさん最後まで熱心にご覧になっており、開始時とほぼ同じ満席状態で終了を迎えました。
数多くの方に「またやってほしい」という感想をいただく中で、地元のママさんからとても印象深い一言をいただきました。
「ここに来れば、みんないると思って来たの」
約束したわけではないけど、ここに来れば地元の知り合いにたくさん会えると思ったそうです。ママさんは、結局知り合いと話をしていて映画はあまり見れなかったとのこと。映画上映会を企画した身としてはちょっと複雑ですが、この広場が地元の人々と会える場になっているということは、映画を楽しんでもらう以上に、地域に存在している意義を示し、その役割を果たしているように思えました。
天候にも恵まれた初の夜の広場活用は、たくさんの発見がありました。
関わってくださったマルシェ出店者のみなさん、八ツ橋さん、バンドメンバーのみなさん、映画上映部隊のみなさん、運搬作業やチラシ配りに精を出してくれた大学生のみなさん、そして会場にいらしていただいたみなさん、心からの感謝とともに、「ここに行けばみんなに会える」、そんな場になるよう運営サイドは今後も企画を提案してゆきたいと思います。(了)
DATA
みなまきナイトマルシェ
日時:8月24日(土) 16:00〜20:00
場所:みなまき みんなのひろば(南万騎が原駅前ひろば)
概要:ハンドメイドの雑貨の販売、ものづくりワークショップ等
主催:みなまきラボ運営委員会
みなまき映画上映会
作品:『人生フルーツ』
8月24日(土)19:00−20:30
イベント情報の詳細は随時、当メディアで掲載予定です。
執筆者プロフィール
西大條 晶子(にしおおえだ・あきこ)/宮城県生まれ。明治大学卒業。2018年よりオンデザインで、おもに地域拠点の企画運営を手掛けている。