update

ウェルビーイングを体感!
ハマウェルで
関内が変わる!?

photo:koji tsuchiya text:satoshi miyashita

 2022年12月1日(木)と2日(金)の2日間、横浜の関内エリアでウェルビーイングを体感するための実証実験イベント「ハマウェル」が開催された。ウェルビーング(well-being)とは、心身が社会的にも健康な状態のことをさす。「ココロ」と「カラダ」のメンテナンスを行いながら、人との「カンケイ」性を育み、「ハタラク」ことをもっと楽にする−−。この4つ(ココロ、カラダ、カンケイ、ハタラク)のキーワードをもとに、横浜市が2年前から取り組んでいるのが「ハマウェル」プロジェクトだ
 編集部では、本イベントを統括する横浜市都市整備局の目黒大輔さんと土師朝子さん、また企画協力で参画したオンデザインの西田 司と中村 遥の4名に集まっていただき、開催までの奮闘秘話から横浜市が考えるウェルビーイングの将来について語り合ってもらった。

@関内えきちか広場

2日目の開場前に焚き火を囲いながらトークはスタート。左から、オンデザイン中村、横浜市都市整備局の目黒さん、オンデザイン西田、横浜市都市整備局の土師さん

 
ハマウェル誕生秘話

西田 今日はイベント開催2日目ですね。まさに開場間近の忙しい時間ですが、ウェルビーイングなトークができればと思います。さっそく、主催した横浜都市整備局の目黒さん、ハマウェル開催までのいきさつなどを簡単に教えてもらえますか?

目黒 そうですね。まず、ウェルビーイングは、身体的、精神的、社会的(人間関係)に健康な状態を表す概念です。その「ココロ、カラダ、カンケイ」というキーワードをベースにして、「オフィス環境」や「効率よく働くためにはどうすべきか」を考える横浜オリジナルの「ハタラク」を加え、2年前に立ち上げたのが「ハマウェル」です。スタート直後にコロナ禍に見舞われて、イベントの開催が難しい2年間でしたが、いよいよ実行に移そうというフェーズになり、「ハマウェル」の開催にこぎつけました。これを機にきちんと制度化していきたいし、そこまで企みながら動いています。

市営地下鉄「関内」駅の近くとあって、多くの人が行き交う会場周辺

西田 今回のイベントは、市庁舎の建物内や市役所の職員だけで行うのではなくて、メイン会場の「関内えきちか広場」を含めて街へと飛び出していますよね。そうなったきっかけは何だったんですか?

目黒 そもそもハマウェルは、横浜市役所の有志から生まれた都市整備局内横断プロジェクトです。「ウェルビーイング、やりたい人!」という掛け声のもとに手を上げてくれた職員たちで構成されています。僕自身、今回のコンセプトを職員のみなさんに話しているうちにテーマがだんだん大きくなっていって(笑)、気づいたら庁内で14名も集まってくれました。

西田 14人も! それは多いですね。

目黒 みなさん通常業務をやりながら、別プロジェクトとして取り組まなければならないから負担も掛かるのに、話せば話すほど乗ってきてくれる感じで(笑)。都市整備局だけじゃなくて、ほかの局にも協力してもらいながら「じゃあこんなこともできますよ」とか、「人をつなぎますよ」とか。ウェルビーイングが、それくらい興味のあるテーマなんだということも実感させられましたね。

西田 それは市役所の職員にも自分の働き方にウェルビーイングを取り込みたいという気持ちがあったということ?

目黒 そうだと思います。新市庁舎が完成し、リッチな建物に引っ越したと思われがちですが、じつはオフィス自体はシンプルで、そんなにウェルビーイング度が高いわけではないんです。だって草木一本も生えてませんから(笑)。 

中村 庁舎の空間は、大きなガラスで仕切られているのが印象的ですよね。

目黒 はい。そういう意味では、働く環境としては機能的なんですけど、もうすこしホッコリするとか、安らぐといった要素があればと思います。昨年(2021年)は、局内でハマウェルの話がいろんなところで盛りあがって、みなさん「ウェルビーイングとは?」って関心をもってくれたのも庁内の多くの人が参加してくれた理由だと思います。

西田 そうか、市役所に勤めている職員の方々も、横断型で自発的に関わっているんですね?

目黒 そうです。

横浜市都市整備局の目黒さん(左)とオンデザインの西田(右)

西田 自分の業務プラスアルファってけっこうたいへんですよね。みなさん、ウェルビーイングに向かっているはずなのに、めちゃ働いてる(苦笑)。

中村 確かに通常業務をしながらって疲れますからね。

西田 今日も朝9時の寒いなか集合してますしね(苦笑)。でも、それくらいみなさん真剣にウェルビーイングしているというか。「つまらない」とか「たいへん」というだけだったらここまでやれないでしょうし。目黒さんから見て、そのモチベーションってどこから来ていると思われますか?

目黒 みんなのモチベーションですか。実際に参加している土師さん的には、どうですか?

土師  単純に目黒さんが盛り上げ上手だというのがあると思っています(笑)。私自身、ウェルビーイングってワードとしては、いろいろな場面で見聞きしてきましたが、内容についてはこれまで突き詰めて考えたことありませんでした。なので、これをきっかけにカタチにするのは良い機会だなと思って。

横浜市都市整備局の土師朝子さん

西田 実際に今回のイベントをやられてみて、ふだんのオフィス空間には絶対ないコミュニティに出会うわけじゃないですか? コーヒー入れたり、子どもと遊んだり、サウナがあったり……、それってどうですか?

土師 もう心のゆとりが全然違います(笑)。

全員 (爆笑)

目黒 このところの土師さんは、すごい過密スケジュールでしたからね。

土師 1分1秒をあらそう過密スケジュールのなかで、「空いた20分に何しよう?」みたいな日々の真逆をいくようなゆとりのもち方というか。でも、それがあるからこそ頑張れるというのもあるのかなとも思いました。

西田 ふと振り返って、こういう時間も必要だと?

土師 そうです。仕事に追われていると忘れがちですよね。

目黒 なので、言ってしまえば僕ら職員すらもウェルビーイングの意識はこのくらいだったので、まだまだ一般の方々に浸透してないのも理解できます。

西田 イベント来場者からすると「何で焚き火をやっているの?」とか「なんで子どもが遊んでいるの?」って思いますよね。それってどういうふうに紹介されているんですか?

焚き火のまわりは人気のスポット

楽しそうに遊ぶ子どもたちの笑顔が印象的

目黒 一応、「ココロとカラダが健康であること」って言うと来場者のみなさんも理解してくれて、シンプルだけどそれがいちばんわかりやすいのかなって思います。あまり働き方のことまで説明すると複雑化しちゃって。とにかく今回のイベントを機に「ウェルビーイング」と「ハマウェル」という言葉を覚えてもらえたらうれしいんですけど。

西田 目黒さんは、さきほど2年前に本プロジェクトがスタートしたとおっしゃいましたが、今回のイベントはホップ、ステップ、ジャンプの3段階で例えるとどのあたりにいる感じですか?

目黒 うーん、ホップしはじめの助走くらいでしょうか。今回、実証実験にご協力いただいたオンデザインの「イッカイ」(1階部分)だったり、大林組の「Port plus公開空地」だったり、企業が街に対してオープンになるということで、実際に体現しながらコンテンツを知っていただくことができているのは、個人的にはとてもいい取り組みになったと思っています。


今回のサテライト会場のひとつである「Port plus公開空地」(Google map)
サテライト会場のひとつ大林組 「Port Plus公開空地」(弁天通)には椅子とテーブル、コンセプトボードが置かれた。日本初の高層純木造耐火建築物を眺めながら、屋外で仕事や休憩が可能に

 

西田 いわゆるプロジェクトメンバー以外の市役所職員の方々の反応はいかがですか? 

目黒 局内横断プロジェクトがここまで街に出てやったこともこれまでなかったので、さすがに驚かれましたね(笑)。でもみなさん、けっこう長居しながらいろんなコンテンツを楽しんでくれて、ここで仕事をして帰宅する方もいたようですし。

西田 本イベントに出展されている企業のコンテンツは、誰がどういう基準で集めたんですか?

目黒 庁内のプロジェクトメンバーとワークショップ形式で何十案とアイディアを引っぱりだして、そのなかに焚き火とかパンチングマシーン、サウナルームとかがあったんです。やっぱりココロやカラダだけじゃなくて、何をしたら安らいだり、高揚したりするのかをみんなで突き詰めて考えましたね。例えば、ココロだと、集中したり発散したり、落ち着いたり、いろんな方向性があります。それぞれテーマごとに深く考えたのでアイディアもすごく出てきました。そして、各メンバーごとにタイアップできそうな面白い企業を探してもらって、それぞれの持ち場で「こんな人に来てもらえたら面白そう」という人を選んでもらいました。

光巨プロジェクトとPolyuse両社の連携で生まれた、建設用3Dプリンターによる建築サービス「DDD.homes」。今回はメイン会場用に製作した「3Dプリンターサウナ」を展示

西田 ウェルビーイングに共感してくれそうな企業や人を?

目黒 はい、そうですね。あとは「共創フロント」(横浜市から民間の人々へテーマを示し、そのテーマに対する公民連携事業の提案やアイディアなどを募集する取り組み)に募集をかけて共感してくれた企業に協力をお願いしました。
 今回のイベントに参加してくれたSHD(Social Healthcare Design株式会社)さんは、人間のウェルビーイング度を測定するアプリを提供しています。人間が置かれている環境側からの測定や分析はこれまでにあったけれど、人間を測るというのは新しいので、今後はハマウェルがホップからステップになる際のデータ分析などにも活用させてもらえればと思っています。

SHDは「ウェルビーイング度測定」をテーマに出展

西田 自分のココロとカラダが健康かどうかを測れる? 

目黒 はい。身体的、精神的、社会的に健康である状態を客観的に分析し、自分の体感値とどれだけの差があるかを見える化していくわけです。健康診断などでやるストレスチェックのようなことを継続的に測定できるので、自分がいつごろ調子がよいのかを年間を通じて知ることができます。

西田 今回の出展されているコンテンツを全部やったら健康度もあがりそうですね。

目黒 そう思いますが、やっぱり個人差もあります。やれば気持ちが落ち着く人もいるし、盛り上がる人もいるだろうし。「これです」っていう正解が決められないのも面白いところです。

メイン会場は、ココロ、カラダ、カンケイ、ハタラクのコーナーにゾーニング。コーナごとに絶叫マシーンとパンチングマシーンでストレスを発散したり、ウェルビーイング度を測定(SHD)したり、ほかにも3Dプリンターでつくるサウナ、コーヒー屋台、読書(横浜市中央図書館)、ワーケーションができるキャンピングカー(carstay)など、さまざまな用途のスペースが設けられた

 
オンとオフが混在する街へ

西田 関内周辺はもともとオフィス街だったり、場所によっては商店街だったりで、「働く」とか「(ものを)売る」とか「飲食する」とか、どちらかと言えばオンの場所がメインだと思います。そういう地区で、今回ウェルビーイングをテーマにしたことで、すこしだけオフの部分が見えたりしたのかなって思います。目黒さんは「今後、関内周辺がもっとこういう街になってほしい」という考えはありますか?

目黒 僕としては、オンとオフが混在することが面白いと思っています。今回、ご協力いただいたサテライト企業は2社(大林組、オンデザイン)でしたが今後は街中にもっと増えて、「ウェルビーングの街」「ハマウェルの街」になっていけたらと思うんです。

西田 オンデザインは今回、事務所のイッカイで「コーヒーとお昼寝。」というカフェスペースを提供しました。ようは「仕事してたらお昼寝したくなりませんかカフェ」なんですが、コーヒーを提供して寝てもらうって……いや、それ、すぐ起きますからみたいな(笑)。

オンデザインイッカイで行われた「コーヒーと昼寝。」の様子

中村 もともと「お昼になると眠くなっちゃっうなあ」「午後の仕事、いやだなあ」っていう発想から事務所のみんなで企画したんです(笑)。

目黒 面白いですよね。そうやっていろんな会社がいろんなコンテンツを提供しながら考えてもらえるとバリエーションも豊かになります。きっとそこに正解はないですし、それでいいんじゃないかなって思います。今回、イベントを平日開催にしたのも働いているみなさんに来てもらいたいからです。いわゆるオンの日の“オフ”ですから。

中村 開催してみて私が最初に実感したのは、来場する方々もまだこういう場所をどう使っていいのかというリテラシーが高まっていないんだなということです。

目黒 確かにそうですね。

中村 たった2日間の開催でしたから仕方ない部分もありますけど、もし継続的にやっていければ、みなさんももっと参加してみようっていう気分になってもらえそうだなって(笑)

オンデザイン中村と目黒さん

目黒 そういうリテラシーは大事ですよね。

西田 お昼寝も焚き火も勤務時間にやったら、やっぱりどこかで罪悪感じゃないけど生まれますよね(笑)。でも一方で、さっき土師さんが話されたように、そういうのがあるからこそ次も仕事を頑張ろうって思えたり……。つねに固定観念っていうのがあるから浸透するまでには時間もかかりそうな気がします。

夕方も焚き火を囲みながら仕事をする人も

目黒 やっぱり「働き方が変わる」って言われますけど、まだまだみたいなところはあります。今回のイベントも未来的なことをやる、そのはじめの段階だと思っていて、2022年は「都市デザイン50周年」の活動を振り返ったけれど、これからは次の50年を考えなきゃいけない。ウェルビーイングはそのなかで重要なコンテンツのひとつにはなるんだろうなと思います。

西田 そういう意味で例えば都市デザイン的な視点で見た場合、今回のイベントはどう捉えていますか?

土師 そうですね、関内という街はこれからも更新が進んでいくので、その都度「何を埋め込めるのか?」を考えるのってすごく意味があることだと思います。そこで、ホップ、ステップのあと、ジャンプの段階になった際にきちんと制度に落とし込んで、ほかの街でも「じゃあウチでもやってみよう」って思えるようなインセンティブにつなげていけたらいいなって思っています。

西田 「街路デザイン」とか「景観デザイン」だけじゃない制度のデザインですからね。面白いけど難しい(笑)。

土師 でも、例えば緩和制度を活用することで、もうすこし民間に落とし込めればいいのかも……。

西田 なるほど。総合設計制度のボーナスみたいなもので、そういうことが起こりやすくなるんじゃないかと。

土師 はい。今回のイベントを受け入れてもらうにはすこし時間がかかるので、それを後押ししてあげるようなインセンティブがあればいいのかもしれないですね。

目黒 例えば立川(東京)のグリーンスプリングスはオフィスビルの1階部分が開放されて、Wi-Fiで誰でも自由に仕事できる環境にしています。私たちも例えばハマウェルというロゴマークが貼ってある場所は仕事として使っていいとか……。

西田 大きなエントラスホールがある「みなとみらい地区」とかでもやれそうですね。

目黒 はい。元気玉じゃないけど、各企業がちょっとずつパワーを分けあうみたいなことができるといいなと思います。大林組もそうですが、みなとみらいには、WELL認証(人間の健康に対してオフィス空間がどれだけ寄与しているかを評価する制度)を取得している企業がたくさんあります。ただそれはある程度の企業体力がないと取得できないので中小企業が多い関内周辺では難しい。だから、ここではみんながちょっとずつでもパワーを出しあうことで、ウェルビーイングな街になれるし、そのほうがフィットするだろうなって思います。

西田 オンデザインのイッカイくらいの広さがあれば十分やれますしね。

中村 やれましたね(笑)。

目黒 オンデザインがオフィス拡張をしたタイミングも、まるで僕らのハマウェルのイベントとあわせてくれたのかなっていうくらいピッタリでしたから(笑)

中村 ちょうどオンデザイン的にも街に対して開きはじめようとしているタイミングでした。

「コーヒーと昼寝。」が行われた、オンデザインイッカイのエントランス

ハマウェル当日、オンデザインイッカイは「コーヒーと昼寝。」のテーマに合わせた薄暗い室内に

西田 僕ら設計事務所って、ふだんは模型をつくりかえたり、図面を描きかえるたりしていますが、それって建物を建てるための実験のような感覚なんです。で、事務所のイッカイがそのリアル版です。今回の「コーヒーとお昼寝。」も、やってみると意外にオフィスとカフェの相性っていいじゃんと思えました。今日の話とは関係ないのですが、先日スタッフに18時以降、オンデザインのイッカイを自分の意思で勝手使っていいよって言ったら、「オフデザインシネマ」っていう映画上映会をやったんですよね。

目黒 ほぉ!

西田 単純に映画を観るだけですが、ひとりよりは数人で観たほうがいいよねっていう感覚でやっていて、それをオフデザインって名付けたのも秀逸だなと。デザインしている会社がオフみたいな。

目黒 ナイスネーミングですね。

ハマウェルの次の展開で盛り上がる座談会トーク

西田 ふだんの仕事で画一的に成果を出すのももちろん大事ですが、新しいことにチャレンジすることで、結果的にその先に踏み込めるというか。今回のイベントをきっかけに、どこかの会社がエントランスホールで「コーヒーとお昼寝。」みたいなカフェをやるかもしれないですしね(笑)。

目黒 オンデザインも大林組もうらやましいのは、会社の規模に関係なくそれが自由にできるところ。市役所は堅いので……、「実証実験」じゃないとできない。

西田 市役所の1階でもやれそうなのに……(笑)。

目黒 いいですよね。そういう取り組みが侵食していって内部から変わっていく空気をつくりたいな。

西田 ぜひ、次の展開も楽しみにしてます。

目黒 はい、ハマウェルの第2弾をやって、さらに知見を蓄積していきたいですね。とにかくホップ、ステップの次にいきたいです。

西田 面白かっただけで終わるにはもったいなさすぎます。

目黒 街歩き企画とかもしたいんですよね。関内界隈のウェルポイントを7個探すと、あなたのウェルビーング度が判定されますとか(笑)。身体のデータや環境のデータを組み合わせて……、とにかく次につなげていきたいですね。

西田 めちゃ面白そう。ぜひやりましょう。

土師 はい、楽しみです!

全員 ありがとうございました。【了】

ライトアップされた夜のメイン会場

 


profile

目黒大輔  daisuke meguro
横浜市 都市整備局 都市デザイン室 都市デザイン専門職
芝浦工業大学大学院 環境心理学専攻。株式会社アクシスにてデザインコンサルティングとしてメーカーやデベロッパーと空間やプロダクトのコンセプトや商品の開発、デザイン、実装まで行う。2019年より横浜市役所に都市デザイン専門職として従事し、市内の景観調整の他、これまでの50年を振り返る「都市デザイン横浜展」、これからの都市デザインを考える「未来会議」、都市とウェルビーイングを考える「ハマウェル」を企画し実施や制度化に向けて奮闘する。

土師朝子 asako haji
横浜市 都市整備局 都市デザイン室 担当係長
建築職として横浜市役所に入庁、区のまちづくり担当、建築局の許認可部署を経て都市整備局へ。都市整備局では、地区計画制度や都市マス区プラン改定のとりまとめ、みなとみらい21地区のエリア担当を担った。
あらゆる角度から横浜のまちづくりに関わってきたが、令和4年度から現職にて都市デザインという新たなステージへ。

中村 遥 haruka nakamura
1993年神奈川県生まれ。横浜在住歴26年。2018年東京理科大学大学院卒業。横浜を舞台に社会実験や場づくりWSなどまちに入り込む活動をしながら、グラフィックデザイン、小さな什器〜土木スケールの設計など様々なレイヤーを行き来して活動している。主な仕事は、公共空間活用実験「みっけるみなぶん2」、「大通り公園に、よりみちしよう。」(2021-2022)、「関内えきちか広場活用」、広報誌「かんない、いかない?」、「花咲くRally」(グラフィックデザイン)など。

西田 司 osamu nishida
1976年、神奈川生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。東京理科大学准教授、ソトノバパートナー、グッドデザイン賞審査員。主な仕事として、「ヨコハマアパートメント」「THE BAYSとコミュニティボールパーク化構想」「まちのような国際学生寮」など。編著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」「楽しい公共空間をつくるレシピ」「タクティカル・アーバニズム」「小商い建築、まちを動かす」。