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万博を歩く
#05
愛らしいデザイン

text&photo:hanako yashiro

 

この秋、閉幕した「大阪・関西万博 EXPO2025」。大屋根リングをはじめ著名建築家によるパビリオンにはつねに長蛇の列ができ、連日多くの来場者で賑わう盛況ぶり。そんな現地の余韻にひたりながら編集部員による万博レポートはまだまだ続きます! 今回のテーマは、「愛らしいデザイン」です。

 

reporter profile
山倉璃々衣 ririi yamakura

誰もがそれぞれ持っている日常のこだわりや想いから、思わず愛でたくなるようなデザインを考えていきたいです。個人的には、「カワイイデザイン研究」をしています。

1999年 山梨県生まれ
2024年 オンデザイン


こだわりから感じる“愛らしさ”

私は普段、街を歩くときや建物に触れるとき、全体像からではなく、ふとした細部に、デザインのこだわりや愛らしさがあると感じ、強く惹き込まれます。そして、その細やかな工夫や気遣いに触れるたびに、思わず「カワイイ!」と声に出してしまいます。

今回の大阪・関西万博でも、カワイイポイントがたくさんありました。大きくて、私たち来場者を守ってくれているような大屋根リングの温かさに包まれながら会場を巡ると、それぞれのこだわりが、ぎゅぎゅっと詰め込まれていました。ここでは、私が思わず立ち止まってしまった、愛らしいデザインや、心に残った出来事など、個人的なカワイイポイントをご紹介したいと思います。

 

カワイイpoint① のびやか

残暑厳しい9月上旬に万博を訪れた際、日差しを遮る屋根のありがたさを実感しました……!
海風で布がゆらゆらと揺れ、のびやかで柔らかい雰囲気の屋根。そして、トイレと休憩エリアが壁で区切られていて、ベンチでゆったりとくつろげました。

 

カワイイpoint② ゆれる

万博を巡っていて、意外と植物たちが多い事に驚きました!
夕暮れに照らされながら、風に揺れる花たちが愛らしかったです♡

カワイイpoint③ あそぶ

みんなに愛されているミャクミャクのモチーフが、会場のあちこちに散りばめられていました! 愛らしいオブジェとしてだけではなくて、子どもの遊具としても使われていました。様々な国籍の親御さんたちが見守る中、子どもたちが同じ遊具で遊び、楽しそうに笑い合う光景がとても微笑ましかったです。

 

カワイイpoint④ さえぎる

入場の待機列や、訪れた北欧館では、待機中に日傘の貸し出しが行われていました。また、列に並んでいる間もガイドさんによる北欧の豆知識や楽しい盛り上げがあり、退屈せずに待ち時間を過ごせました。このおもてなしにも、心が温かくなりました。

 

カワイイpoint⑤ きゅん

お土産を探している最中に、店員さんに話しかけられました! そして思わずハイタッチ!
言葉は通じなくても笑顔になれることを実感した出来事でした!
そして「KAWAII」の文字が! 日本の言葉があって思わずきゅんとしてしまいました。

 

編集後記

万博を巡っていると、パビリオン建築やそこで働いている方たちから、それぞれのこだわりポイントや、想いが伝わってきて、すごく温かい気持ちにもなれましたし、刺激にもなりました。
それが、それぞれの愛らしさに繋がると感じました!

フランス館でトワルが壁一面に展示されているのを見た際に、「トワルだけでここまで人々を魅了させられるなんて……! 」と、心ときめきました。
カワイイすぎるトワルたちでした!