トイレは、文化だ。
#01
Introduction &
わたしのトイレ考
トイレに対する考えや思い。個人的な空間だからこそ、人それぞれのトイレ考がある。 さまざまな分野の方に取材をし、トイレについての持論を語っていただく連載シリーズ。今回は、アカデミックリソース株式会社の代表を務める岡本真さんにお話を聞きました。
京都の木屋町にある小さなバーに行ったんですけど、男性トイレにもパウダールームみたいなのがあるんですよね。
マウスウォッシュが置いてあったり、中には靴磨きができるところもある。
「社交の場としてのトイレ」がそこにはありましたよ。
身だしなみを整えるための空間がしっかり作られている。
店は小さかったですが、トイレはしっかり作り込まれていたなあ。
トイレはプライベートというけれど、男性用の小は、パブリックなんです。
横に並んでしますから。隣に居合わせた人と話をしたりね。
えらい人が隣に来ると妙に気を使うんですよね。
自分はもう用を足したけど、隣はまだ出てる。
えらい人はたくさん食事しなきゃいけないから長いんですよ。
そこでいつ切り上げたらいいのかどうか……考えてしまいますね。
えらい人ほど、トイレ掃除をする会社ってありますよね。
僕も掃除していますよ。
やっぱりみんなが使うものだから、ここは僕がやらなきゃって考えてやってますね。
女の人よりも髪の毛が落ちてるのが気になって、ペーパーで拭き取って捨てたりします。
あと、座面の上げ下げについて。
奥さんが旦那さんに「座ってやって」ってお願いするらしいんですね。
飛び散るから。匂いつくでしょ。でも旦那さんはやらない。
そこで、息子にしつけするんです。
座ってやるように、小さい頃から教えちゃう。そうするとどうなるか。
学校でトイレ行けなくなっちゃうんです。
座ってする方法しか知らないから。
今、それが問題になっているらしいですよ。
profile |
岡本 真 makoto okamotoアカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg) 代表取締役プロデューサー。 |
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