Seasons Letter
#05
「森の小屋暮らし」
冬編
築30年の山荘をリノベーションした「森の小屋」。施主である“Iさん”が現地での暮らしぶりを季節ごとに届けてくれる連載シリーズ。
今回は白銀に染まる自然が舞台の“冬の暮らし編”です。
#05
アートのような
雲と山々
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今年の浅間山はいつもより白い部分が少ない印象です。
今年は冬の訪れが遅かった気がします。
お正月も雪が降らなくて、うれしいような寒しいような……。
ということで、冬の小屋暮らしは開口部からの
ブラウンとホワイトの世界を満喫しています。
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ガラスに夕日が写って、あたり一面がオレンジ色に。
リノベーションで窓を大きくしていただきました。
フィックスガラスが多いのとペアガラスにより、かなり快適。
以前使用していたガスストーブは、東京から来たときに
瞬間的に使用するだけで、あとは、
オイルヒーターでほんのり温まるといった過ごし方です。
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元旦は近所のタキザワさんのおせちで、アウトドアリビングを満喫しました。
お正月はいつものおせちと日本酒と読書でのんびり……。
2月に入ってから雪が、時々降るようになりました。
とは言え、すごく積もるほどでもありません。
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2月になるとあたりは雪景色になりました。
今年も2月独特の山の景色を見たくて、高峰山のスキー場と軽井沢プリンスへ。
高峰山は氷点下18度という厳寒なのですが、
その時期の景色といったら美しいこと。
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高峰山にのぼると佐久の町が雲海のように。
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高峰高原の2月は木々も真っ白に染まります。
木々はすべて白く染まり、山の上を流れる雲がまるでアートのように見えます。
標高2,000mなので、佐久の町が雲海の下に埋もれます。
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軽井沢プリンスのスキー場は毎年ながらにぎわっていました。
夏は緑、秋は紅葉、そして冬は白と茶色の世界。。。
夕方、茶色がかった世界が朝起きると真っ白になるという驚きは
冬ならではの楽しみなんですよね。
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朝日がのぼる東側の庭と小川の風景。
木造の小さな平屋の小屋は雪の中に埋もれたときの姿が
かわいらしくて。。。
自然の中に控え目に溶け込む小さな木の小屋。
木の小屋というものは、山の別荘の原点だと思っています。
3月に入るとだんだん春の気配が感じられます。
今のうちに冬の軽井沢を楽しみたいと思っています。
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冬独特の冷えた空気と光と影。