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後日、我らケンチク探検隊は、オンデザインでインターンとして参加している学生、まついくんと一緒に横浜の赤レンガ倉庫へ。じつは、今回はここからが本題！　向かったのは「赤レンガ卒業設計展」です。

＠赤レンガ卒業設計展（横浜）

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木の作品を真剣な眼差しで見つめる、まついくん

ちよだ

なんでこの作品を気になったの？？

まつい

木って成長が予想できないじゃないですか。最近、ツリーハウスの設計を手伝わせてもらって、「ここの枝とかいらないのになー」とかあるんですよ。そういった、予測できないことに対してどう設計しているのか気になって。時間軸に沿って、どうやって木と建築が成長して行くのかなって思います。木ってめちゃくちゃ面白いと思うんです😀

はまもと

ここでいう「木」っていうのは木材じゃなく「生きている木」のこと？

まつい

そうです！　人の手ではできるはずのない、いろんな角度や形をもった木が建築に入ってきた時に木に寄り添うアクティビティが生まれるから、そこが面白いと思います。

はまもと

イレギュラーで予想できないところが面白いよね！

ちよだ

パースも素敵だね！　この建築は木に沿って成長して行くんだろうね。できるまでの過程を見てみたい。。。　提案ってどうなってるのかな？　設計ももっと見てみたいね

まつい

巨木の周りに（建築を）ちらすのではなく、木に差し込むような入り込んだ建築部分があったらもっと面白そうだな。。。

ちよだ

去年の卒業設計と今年とを見比べて、何か変化はあるかな？？

まつい

僕たちの大学の話だと、昨年は街と街の隙間のネットワークのような、いわゆる「小さな操作」の作品が評価されました。でも、最後の総評では、「建築としての強さや造形的な強さがあまりない年だった」って先生たちからは批評されて。それを思い出すと、今年は建築の強さを感じるものが多いと思います。プログラムから違っていて、インフラから着手するなど建築の規模が大きくなっているのが違う点かなと思います。

はまもと

以前は規模も大きく、いわゆる「強い建築」の卒業設計が多かったよね。でも、最近は小さいスケールのものや、自分でコントロールできる範囲の作品が多いイメージです。一周して最近はまた大規模なものが流行りつつあるのかな？

ちよだ

そう言えば、私の大学時代、大規模な卒業設計をやってるのって、私一人だけだったな😁

まついくんが気になったのは、前頁で紹介した神奈川大学の学生による卒業設計作品「寺院墓地を拠点とした地域の文化活動の拠点」

まつい

あっあと、このお墓の案が気になりました。僕も卒業設計では寺院をやったので、どんな「ひも解き方」をしたのか興味があります。

ちよだ

え！？　どんな卒業設計だったんですか？

まつい

寺院のオープンスペースである境内と、そこに隣接する町屋の連続をリノベーションすることで、新たに５本の参道をつくり、さらに新たな境内を介する学習拠点もつくりました。寺院は寺子屋として使われていたという歴史的背景があるので「学び」っていうものをどうと捉えてきたのかが気になりました。卒業設計では、その「学び」をどう捉えるかをテーマとしました。ただ、とても難しいテーマだったので、寺院の方には、もし機会があれば、あらためて聞いてみたいと思っています。

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探検を終えて、ほっとした表情を浮かべる、まついくん。お疲れさまでした！

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神出鬼没のケンチク探検隊、次回も、お楽しみに！

profile
ケンチク学生＞
松井勇介くん（まつい・ゆうすけ）金沢工業大学大学院２年生在学中。

ケンチク先輩＞
千代田彩華（ちよだ・あやか）1995年大阪府生まれ。2018年神奈川大学卒業。
中村遥（なかむら・はるか）1993年神奈川県生まれ。2018年東京理科大学大学院修了。
濱本真之（はまもと・まさし）1992年兵庫県生まれ。2018年近畿大学大学院修了。