【ご報告】
「第67回神奈川建築コンクール住宅部門優秀賞」を受賞しました!
オンデザインが設計を担当し、今年4月に竣工した「まごころアパート松葉台」が、第67回 神奈川建築コンクールにて、住宅部門 優秀賞を受賞しました。
また設計者として、日本建築家協会関東甲信越支部神奈川地域会 JIA 神奈川賞もあわせて受賞いたしました。

「まごころアパート松葉台」について
シニアの生活の中で発生する小さな課題の解決から様々なお手伝いをする、「まごころサポート」というサービスを提供する会社が事業主として計画した「みまもり&サポート」付きコミュニティ賃貸アパート。中でも今回のまごころアパート松葉台、居住サポート住宅制度のモデルケース第一弾であり、高齢化や空き家の増加が進む横浜市郊外の住宅地において、シニアの居住支援と地域コミュニティの再構築を目的とした、見守り・サポート機能付き賃貸住宅の新築+改修計画である。
両敷地道に挟まれた環境を活かし、 2棟の間に生まれる外部空間を、人を繋ぐ通り道であり、まちや自然環境との関係を生み出す共有部=「ミチニワ」と捉え、四季を感じられる植栽やベンチ、テーブルを備えた交流空間を計画した。
ミチニワに面して住戸の出窓やガラスの玄関扉を設けることで、室内にいながら外の気配を感じとれるようにし、見守りの視点と開かれた生活が両立する住環境を実現している。住戸内はバリアフリー仕様とし、可変性のある間取りによって介護や看取りなどライフステージの変化にも柔軟に対応できるようにした。
また、木造在来工法と一般流通品の活用により、全国展開も視野に入れた汎用性の高い設計モデルとして、地域と緩やかにつながる新しい住まいの形を提案している。

神奈川建築コンクールとは
神奈川建築コンクールは、昭和31年に、神奈川県と横浜市、川崎市、横須賀市が共同して開始。これは、昭和28年に、横浜市が復興建築促進策として開始した建築コンクールを県内全域に拡大・発展したもので、建築基準法に基づく県内の特定行政庁が共同開催し、現在に至っている。このため、昭和61年以降、県と12市が共同して、神奈川県の建築文化・建築技術の向上を図り、魅力あるまちづくりを推進することを目的に開催している。
住宅部門審査総評
「まごころアパート松葉台」は、高齢者支援と地域コミュニティ再構築を目指した見守り 機能付き賃貸住宅である。既存アパートを改修し新棟を加えて広場を設け、交流の場を創出した。孤立や空き家といった課題に対し、見守りや相談に応じるコンシェルジュを配置し、自立を支えながら地域とつながる新しい住宅像を提示している。既存住宅地の共同住 宅に新たな方向性を示す点が評価されたが、運用前であり今後の展開を見守りたい。受賞発表ページ
https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0721/kanagawa-architecture-concours/gallery/67/index.html

