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Seasons Letter
#03
「森の小屋暮らし」
夏編

 

築30年の山荘をリノベーションした「森の小屋」。施主である“Iさん”が現地での暮らしぶりを季節ごとにレポートする連載。今回は竣工から一年が経過した夏の暮らし編です。

 

 

#03
自然の美しさと美食に癒される
極上のテラスライフ

 

軽井沢の夏は東京とくらべると少し短い。
でも、今年はいつもより早く梅雨明けしたので、長い夏を満喫できそうだとわくわくしています。

初夏にはすでに窓という窓はすべて緑一色になる

そして、今年の夏は本当に軽井沢も暑い。7月からすでに扇風機を回しています。
(うちも例にもれず避暑地ですので空調を入れておりません)
6月からすでにリノベーションで大きくなった窓は緑一色になりました。

7月早々にカブトムシで出合いました

毎年健気に咲くテップユリ

うちの小屋はいろいろな角度に窓が設けられています。
室内を移動するたびに、白樺の木、川を挟んだ向こう岸の雑木林、庭の苔などそれぞれ違う景色が見えて、ずっと眺めていても飽きません。

テラスに置いたデドンの揺れる椅子でのんびりと読書

自然に勝るアートはない……、本当に美しく癒されるんです。
そして、夏こそテラスライフを謳歌しています。
朝ごはんもランチも、そして晩御飯もこのテラスで食べることが多くなります。

夏こそテラスライフを満喫中

夏休みの時期はどこへいっても美味しいレストランは混んでいますし、人気のレストランほど、人が多くて落ち着かない……。とはいえ、気分転換もしたくなります。
今年はと言うと、御影用水のカフェ グルマンが1年近くお休みしてリノベーションしており、やっと7月末にリニューアルオープンしたので行ってみました。
いつものガレットと白ワインのセットが食べられて幸せな気持ちに。ここからは浅間山も見えるんです。
リニューアルして秋からは宿泊もできるようになり、
“ガレットオーベルジュ”のようになりました。

大好物のカフェグルマンのブルーチーズのがレット&ワイン

それからお買いものついでに旧軽井沢のパン屋さんサワムラへ。ここは朝ごはんから晩御飯まで食べられるし、裏に川が流れていて清涼感抜群。

ときには旧軽井沢のサワムラでケーキタイム

追分のフレンチ・スイヤルドも長野の食材を使用し、丁寧につくられていて、こちらも落ち着くレストランです。

自転車でフレンチのスイヤルドへランチに

 

川の流れを感じながら

我が家の小屋暮らしと言いますと……、
夏になると恒例の川に入っていただくビール。
ザルにいれてあらかじめビールや野菜を冷やしておくと、これがまた格別の味になります。

恒例の川で冷やして飲むビールは最高です

そして、今年は初めて川の中に クレソンの 畑をつくってみようと思って、東京の自宅で発芽させたものをこちらへ運び、こんな風に小さな畑にしてみました。秋には大きくなってクレソン鍋ができますようにと願っています。

今年はカモがたくさん子供を生んでコガモが可愛らしい

今年、御影用水には例年になくカモがたくさん飛んできています。そして赤ちゃんカモもたくさん!
100匹くらいいるときもあります。

朝起きて朝ごはんを食べていると、
わわっと川に舞い降りてきて、餌を探し、川の流れとともに下流へ下って行く姿が本当に可愛らしい。

朝ごはんは小屋のテラスでいただくのがいちばんおいしい

テラスでたくさんのカモと共に、
朝ごはん、読書、マジックアワーのワインタイム……そんな過ごし方は都会ではできない小屋暮らしの醍醐味です。

朝もやの軽井沢はとても好きな風景

いつも通りお盆の頃になると秋風が吹きます。昨日も実は暖房を入れるほど寒くなっていました。
葉の先が紅づいているモミジもあるくらい……。
この夏もあっという間ですが、オンデザインの西田司+湯浅友絵さんがリノベーションしてくださり、
新しく生まれ変わった開放的な空間で、緑とカモと共に癒される小屋暮らしを満喫しています。

 


DATA
所在地:長野県北佐久郡
竣工:2017年8月
設計:西田司+湯浅友絵
施工:第一建設
規模:木造平屋
敷地面積:-
建築面積:72.02㎡
延床面積:72.02㎡