Seasons Letter
#02
「森の小屋暮らし」
春編
築30年の山荘をリノベーションし、昨夏竣工した「森の小屋」。
施主である“Iさん”が現地での暮らしぶりを季節ごとにレポートする連載。
今回は春編です。
#02
風に揺らぐ若葉が近くに感じられる場所から
今年の春はいつもより早く来ました。
例年ならゴールデンウイークの時期に桜が咲き、
今年は4月の中旬あたりから桜がちらほら咲きはじめ、
ゴールデンクイークに新緑の頃を迎えました。
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テラスでは東から上がり、西に沈む太陽を楽しめる
森の小屋暮らしの春の醍醐味――。
それは、刻々と緑の世界に変化する窓の外の景色とダイレクトに対話することです。
ゴールデンウイークの1週間はこの小屋で過ごしました。
桜の季節の小屋暮らし
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リビングの本棚の上でなごむ猫。緑の景色の中で浮遊しているよう
4月末に小屋に到着したときは、
数日経つと桜吹雪になり、
しばらくすると、しだれ桜の枝からぐんぐんと新芽が開き、
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桜が散り、ピンクの絨毯になった庭
3月末までブラウン一色だった窓の外の景色が
去年まで過ごしていた開口部が小さかった空間では、
想像もできない美しい風景を目の当りにできました!
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キッチンには大きな窓が設けられ、刻々と変化する新緑を眺められる
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手作りのハンバーグとキャロットラペと赤ワインをテラスで
特に、リビング・ダイニング・キッチンの大きな開口部からの森の景色は
まるで美しい絵画でも見ているよう。
リビングのソファに座ると、ダイニング越しに庭と向かい側の借景を眺め、
ダイニングで食事をするとまるで外のテラスにいるような感覚に……。
キッチンで料理をしていても、風に揺らぐ若葉を近くに感じることができます。
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ダイニングで仕事中。足元には新しいデドンのパーソナルチェア
春のテラスライフは極上の時間
もうひとつは、春になると解禁になるテラスライフです。
この春に仲間入りした新しいデドンの外家具、ゆらゆら揺れるパーソナルチェアで過ごす時間も楽しんでいます。ゴールデンウィーク前半はとても暖かったのですが、
後半は寒くなり、ストーブをつけるほど。
この家具は基本的には外家具なのですが、寒い日にはダイニングスペースの窓際に置いて、
そこからお茶やワインを飲みながら、外部にいるような感覚で森を満喫しました。
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新しい外家具が仲間入りしたので、外で読書タイムを
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毎朝、テラスでしぼりたてのオレンジジュースとフルーツ
ここに来ると、冬以外は必ず朝食はテラスでとるのを日課としています。
ゴールデンウイークでやっとテラスライフが解禁!!
いつもいただくのはシンプルな朝ごはん。
しぼりたてのオレンジジュースとフルーツにヨーグルトをかけたものと紅茶。
特に午前中は鳥のさえずりが森に響き渡るので、
どのレストランよりも豊かなな時間を過ごすことができる特等席なんですよね。
もちろんランチも晩御飯もテラス率がぐっとあがります。
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晩御飯もテラスにて。マジックアワーでいただきます
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薄暮の頃、庭から見る外観。開口部からオレンジ色の明かりが見える
いちばん好きな時間はマジックアワー。
テラスで夕陽を見ながら飲むビールや白ワインの美味しいこと!
そして、小屋暮らしの至福の時間――。
それは散策しながら春の花々や緑、旬の食材を見つけることです。
いつも散策するのは近くを流れる小川沿いの小道。
風に揺れる雪柳や健気に咲く水仙、タンポポの綿、春の花々は驚くほど色彩豊か。
今年もいろいろな花が散歩でわたしたちを出迎えてくれました。
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小川沿いにはタンポポがある懐かしい景色が繰り広げられています
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可愛らしい水仙
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風に揺れる真っ白な雪柳
近くの産直でゲットした、軽井沢や御代田町の隠れ名品食材といわれている朝どりのレタス。
そのままむしって洗い、マヨネーズにつけて食べるのは小屋暮らしだからできること。
都会のレタスはビニールにくるまれていて、美しい商品となっていますが
ここでは、新聞紙にくるんで渡してくれます(笑)。
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近くの産直で手に入れた軽井沢特産のレタスと、めったに手に入らない田口さんのイチゴ
そして、このあたりで噂の田口さんのイチゴは、この時期だけのもので
「浅間のかおり」という産直で午後2時に届くとのこと!
前回、16時くらいに行ったときには売り切れていたのが悔しかったので、
今回は14時すぎにいってやっと手に入れることができました。
少し甘酸っぱいのが特徴!
その時期にしか味わえない春の食材を直に買いに行くのも都会ではできないことですよね。
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近くをドライブすると畑の間から浅間山がすっかり雪はとけました
これから夏にかけてぐんぐん緑が深まっていく景色も楽しみです。