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味な記録帳
#02 私のパンの世界は風景といっしょに

text + illustration + photo :mayu takahashi

味な記録帳
日々私たちが触れている「味」は
お店 / 人 / 文化 / まち / 建築などが
混ざり合いできています。

味な記録帳は、そんな「味」を
取り巻くものごとを切り口に、

まち・建築好きの私が
記録するカルチャーミックス帳です。


私のprofile : 髙橋真由
オンデザイン入社3年目。日々の設計活動に励みながら、休日や休み時間、現場帰りにまちを歩いては、美味しいご飯を探し続けています。

パンって片手で食べられちゃうのに美味しいから、
仕事中時間がない時にも、朝ごはんのパパッとにも
公園でののんびりタイムにも登場しちゃう万能な食べ物です。

数百円とお手軽なのに一口で美味しい気持ちになれる性格まで
まるっと大好きで、好物の一つです。



そんな、どこでも持ち運べちゃうパンの味は、
私には食べる場所の風景といっしょに記憶されています。
今回は、私のパンの世界をすこし紹介します。
(あっという間に季節が巡り、季節外れの夏の様子です…タイムスリップということで…)

今回紹介するのは、私が生まれ育った新潟県長岡市にあるパン屋さん、ブルックリンを紹介します。
周辺には陸上競技場や美術館、音楽ホールなどがあるまちで
城下町として栄えた長岡駅側から信濃川を超えた先にあります。
今よりももっと幅が広かった川を埋め立ててできた
お散歩コースにぴったりの広々した緑が広がるまちです。


ちょっと足を伸ばさないとくることができない特別感も記憶に残っている理由なのかも。
なんだかんだで5年ぶりのブルックリン…!

お店に入るとパンの種類の多さに驚かされます。
最近は現在拠点としている横浜や東京にある小さなアトリエのような
パン屋さんばかりに行っていたので
久しぶりにこれだけの規模のパン屋さんにくるとワクワクしますね。
甘いパンからお惣菜パンまで幅広くあり20種類程度あります。
行くたびに食べたことのないパンに出会えるのがブルックリンの魅力です。

 


目の前には大きな公園があり、その小さな東屋でいただくのがいつものルーティンです。
この日は、気温が35度を超える日だったのですが
こんなに涼しかったっけ、と思うほど心地良い風が抜けます。



どこにでもありそうな公園で、パンと一緒にぼーっと風景を眺めながらのランチは
まちの空気をまるごと食べているような特別な時間です。

それがどんな場所でも、まちのありのままを感じ取れて
その風景に参加しているような気分になります。

次はパンを作ってみたいなと思う今日この頃。
まずはオーブンを購入するところから、ですね。

本当にパンが好きで紹介し切れないので第二弾もあるかも~!
パンと風の抜ける公園でピクニック!な日でした。

profile
髙橋 真由
takahashi mayu
instagram

1997年、新潟県生まれ。北海道 – 新潟 – 長野と雪国で学生時代までを過ごす。高専では土木専攻で都市計画の研究を経て、大学3年生から建築学科へ。建築から家具までさまざまなスケールの学びを経て、2022年からオンデザイン。