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Workshop Report #04
団地の中に
マイプレイスをつくる!

text:aya sakurai(ondesign)  photo:nogan

 
団地のグッドポイントは?

ひと通り、つくり終わると、サンドイッチをササッとつくり、屋外にピクニックに出かける準備をします!
「最初につくったレジャーシートを、バック代わりにして飲み物とサンドイッチを入れちゃいましょう!」と西山さん。
「レジャーシートがバック代わりになる!?」なんて、ちょっと半信半疑のまま……。

西山さんの言う通りに、表面(ペイントがある面)を内側にして三角形に折り、
両端を玉結びにすると、その結んだ両端を合わせてまた結びます。
ひっくり返して、出てきた両端同士を結ぶとなんとバックに早変わり!!
これでピクニックに行く準備が整いました。

チェキ(インスタントカメラ)と団地マップを持って出発!!
ピクニックの課題は、チェキを使って団地の中で「いいなと思った場所」を9枚写真に撮ってくることと
ピクニックしている風景を1枚撮ること!

それぞれ、お気に入りの場所を発見し、レジャーシートを広げてサンドイッチ片手にカンパーイ!

「他の人たちはどこで食べているのかな?」
「みんなそれぞれが見つけてくる心地いい場所をあとで語り合うのが楽しみだな!」
そんな会話をしながら、あっという間にピクニックが終了。

参加者全員はふたたび部屋に集合し、見つけてきた団地の中の「心地いい場所」を
チェキの写真をもとに、大きなマップに、出し合いブレストがスタート!!
「こんなところあったんだ〜」
それぞれの視点で撮られた写真は、同じ場所でも、ちょっと違って見るからおもしろい。

緑が豊かな外部空間に囲まれながら、「稲毛三丁目団地リノベーションプロジェクト」を通して、
あらためて「団地の価値」に気づかされる、そんなワークショップの最終回だった。


過去の記事
Workshop Report #03 市販スツールを好みのデザインに!
Workshop Report #02 ベランダガーデンをつくる。
Workshop Report #01 箱から家具をつくる。
profile
西山芽衣 mei nishiyama

生活実験家。大学で建築を学ぶ中で人の暮らしに興味を持ち、(株)北山創造研究所でまちづくりなどに携わる。2014年同社を退社後、大学時代から暮らす西千葉で、自らの生活を実験台として新たな生活の在り方を模索している。衣食住、政治、経済、教育など、日々の暮らしの中で生まれる「なんでだろう?」や「こうなったらいいのに」を出発点に、自分たちの手で暮らしを変えていく実験に人々を巻き込み中。都市の中で自然に楽しく生きること、もっと楽しい社会を次の世代に引き継いでいくことを目指す。「新しい暮らしの実験広場」をコンセプトとする『HELLO GARDEN』の運営なども手がけている。
http://hello-garden.tumblr.com