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Our Eyes #01
多角的アングルで巡る
名作住宅「加地邸」

edit:sayaka tsuruta

 

「加地邸」は、1928年(昭和3年)、葉山に建てられた、建築家・遠藤 新の作品。
今回は、その歴史的な建造物の魅力を、次代を担う建築家たちによる多角的な“視点”から浮き彫りにしていきます。

 

西田さんとともに内覧するスタッフ一同。

 フランク・ロイド・ライトの弟子として知られる建築家・遠藤新が設計を手掛け、彼の現存する住宅作品の中でも最も貴重な建造物といわれている「加地邸」。
 現在の「加地邸」は、昨年、オンデザインが手掛けた川崎の創造複合施設「unico」のオーナーでもある武井雅子さんが所有管理されています。そこで今回、武井さんのご厚意によりオンデザインのスタッフ全員で、「加地邸」を訪問。当日は、建築家・黒崎 敏さんもお招きし、一緒に空間を巡りながら、それぞれの目線で注目ポイントをピックアップしました。

 

「加地邸」内部に平面図
記されている番号順に拝見させていただきました。
(○部分は、解説ポイント)

 

 ① 外観

懐の広い庇により、奥行きの広がりを感じさせてくれます。段階的な高さの庇とアプローチは建物への期待感が高まります。(塩脇)

庇のバランスの良さはもちろん、室内まで引き込まれる大谷石の外構の作りの丁重さを感じました。外構植栽帯のレベル差を調整しながらリビングや庭への視線は遮っている事や、アプローチからリビングまでの空間の大小・明暗のリズムがとても心地よかったです。(秋元)

 

庇の作り方が絶妙だと感じました。横に通っている柱の幅と同じ幅の庇と、屋外のトップライトでとても気持ちの良い外部空間を作ってると思いました。ここにいると、テラスだけど室内にいるような不思議な気持ちになりました。(棗田)

 

 ② テラス

風景の切り取り方と奥行きの出し方に感動しました。(湯浅)

 

 ③ エントランス

木製建具の下枠。手の込んだ繰型もさることながら、水切りの角度をしっかりつけることも忘れていません。機能への配慮も行き届いています。(岩崎)

 

樋の納まりはいつも悩ましいですが、銅板で製作された落し口や竪樋は屋根の緑青葺きと合わせたデザインがなされていて、正面玄関にあっても違和感がありません。(岩崎)