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ボクたちの
“ライフ”と“ワーク”は
どうなるのか?#02

text:satoshi miyashita photo:akemi kurosaka illustration:awako hori 

 

「仕事の旅行」って?

スポンサー企業の提灯も賑やかさを演出

さわだ) 最近、応募してくる人たちの中には、「給料いらないので働かせてください」っていう若手がけっこう来るんです。

西田) それは、YADOKARIの取り組みが面白いからですよ。

さわだ) よくわからないけど、「とりあえずコミュニティビルダーやりたいんです」って。

ウエスギ) そういうスタッフが、今数人いますね。

さわだ) 先日も「給料いらないので、そこにあるインパクトドライバーをください」って(笑)。

西田) 求人ということでいうと最近考えているのは、僕らも地域拠点みたいなのをいくつかサポートしていて、横浜駅西口のエリマネ拠点やDeNAベイスターズと一緒にやってるsports x creativeを実践する「THE BAYS」、先ほどの石巻2.0とか、このBETTRASTAND日本橋もそうですけど、そこをぐるぐるまわるキャリア形成ってあるんじゃないかと。

ウエスギ・さわだ) 面白いっすね、それ。

西田) フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ氏のことを「トライセクターアスリート」って言い方をしていて、彼女自身ハーバード大で女性の社会進出のNPOを立ち上げて、マッキンゼーに勤めてからクリントン政権下の財務長官の首席補佐官をやり、グーグルからフェイスブックに移ってCOOになったんです。NPOや地域、行政、企業の3つの視点を持つ価値なんですけど、何かやろうとしても地域側の話も、企業の話も、行政の考えも、複雑に絡み合うことってありますよね。それって場所とかケースによって全然違うじゃないですか。行政に近い仕事もあるし、逆に地域に近い仕事もあるし、企業寄りの仕事もあるわけです。それらを異なる拠点で経験しながらキャリアの中で円を描いてぐるぐる上昇していく感じ。そういう人材育成ってできたらいいなあと思っているんです。

ウエスギ) まるで仕事の旅行みたいな。

西田) そうそう。

さわだ) ものすごい短期間で成長しそうですよね。

西田) 最終的にどこに落ち着くかは本人次第で。

さわだ) それ僕がやりたい!

西田) あ、僕もやりたです!

さわだ・ウエスギ・西田) (笑)。

3人の対談はまだまだ続く。

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DATA
BETTARA STAND日本橋
東京都中央区日本橋本町3-10-1 宝田恵比寿神社横 駐車場跡地
PROFILE
YADOKARI
さわだいっせいさんは、フリーランスのグラフィックデザイナー。ウエスギセイタさんは、Webコンサル会社取締役を経て、ふたりは2011年にソーシャルデザインカンパニーYADOKARIを設立。これまで住まいや暮らしに関わる企画プロデュース、スモールハウス開発、オウンドメディア支援、空き家・空き地の再活用、まちづくりイベント・ワークショップなどを主に手がける。250万円の移動式スモールハウス「INSPIRATION」や小屋型スモールハウス「THE SKELETON HUT」を発表。全国の遊休不動産・空き家のリユース情報を扱う「休日不動産」、空き部屋の再活用シェアドミトリー「点と線」、新たな働き方を提案する「未来働き方会議」などを運営。著書に『アイム・ミニマリスト』『未来住まい方会議』『月極本』がある。YADOKARIオフィシャルサイトのほかに、7月よりタイニーハウスをツールにしたWEBメディア「タイニーハウスオースケトラ」がローンチしたばかり。