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Interview
スティーブン・ホール
「建築の本質は自由だ」

text:hisashi ikai photo:akemi kurosaka

 

鑑賞後記(オンデザインの所員がみた「Steven HollMaking Architecture展」)

建築を考える時、さまざまな資料を見たり、最近はPinterestで世界中の建築写真を参照することできます。なので、そこにはつい正解に近いものがあるような気になってしまいます。本展では、ホール氏自身が溜め込んだ感情や感性をドローイングで表現し、彼にしかできないオリジナルな造形を生み出す過程を知ることがきます。実務経験が増えるごとにドンドン頭がかたくなっている僕ですが、彼のドローイングを拝見し、建築デザインの多様性と可能性を、あらためて考えさせられました。(吉川)

ホール氏は、日本に来る飛行機の中でもスケッチを描いていた、とおっしゃっていました。そして、「名の知れた建築家でも『建築の基礎・基本』を継続することは大切だ」と。その言葉からは今まで経験したことのない説得力を感じました。本展には建築模型だけでなく、スケッチも数多く展示されています。それらを拝見してホール氏が建築を考える際にどれだけスケッチを大切にされてきたかが理解できます。作品の空間性だけでない、建築へのひたむきな姿勢を感じることができ、私も小さな建築家として日々、基本の積み重ねを大切にしていかなければと再認識しました。(濱本)

 

作品を鑑賞するオンデザインの吉川くん(左)、濱本くん(右)